まだ手術終わった後の話が続く
ちょっとした苦痛と戦いながら少しの浅い眠りに落ちる
まもなくそれを邪魔する声が聞こえて来た
「どうしてそうなるのぅ
わたしが何をしたのぅ
なんか 悪いことしたの?」
はっきり全て聞き取れはしないけど、やさしい口調なんだがうるさくて、くどい隣りの部屋のじい様の声が廊下に鳴り響く
これてもう完全に今夜は眠れない覚悟を決めた
小一時間も同じ言葉をくりかえすんで翌朝は不器用な僕があのクソじじいのモノマネまで出来てしまった
いや翌朝のまえに1番辛い思いをした
隣のじじいの登場直前
胸に違和感、僕の唾が酸っぱくなった あ、いかん、と思った瞬間口の中に胃の中にあったものが飛び出してきた 幸い量が少なく僕の口の容積にか どうにか収まった ナースコールで助かった
直後息子が必要なアイテムをいくつか持って部屋にあらわれた
彼の前でまたきた
しゃくりみたいなのが二回来てそのあと小さなゲップが二連発
来た~~
この時は隣りに看護師さんがいてくれたんでどってことなかっけど
その後三回一人の時に嘔吐を繰り返した
24時間何も食べてないから出るものは胃液くらいなものだけど
そんなことでも体力は消耗する
じじいの声はまだ聞こえてた
なんとも執念深い
結局嘔吐を抑える筋肉注射
痛い痛いのを一本打ってもらって落ち着きました
少しずつねむったが2時間置きの看護師の点検にいちいち目覚めた
空が白くなりかけた頃ほんの短い睡眠
「どうしてそうなるのぅ
わたしが何をやったのぅ・・・
朝から看護師激務
僕より可哀想 だった
2日目へ到着