薄くなった石鹸が二つに割れて、陶器の石鹸箱に横たわっていた
いつものように風呂の最後に顔を洗い流してから
二つのうちの一つを手にして、顔に当てた
曲がった切り口が僕の口許を襲う
思いがけない攻撃に皮膚の一部が小さく避けた
どんなに優しい心にも言葉にも突然人を襲う激しさが宿ることもある
知らないうちに誰かを傷つけてはいないだろうか
ふと、そんなことを思う休日の最後の一瞬
いつものように風呂の最後に顔を洗い流してから
二つのうちの一つを手にして、顔に当てた
曲がった切り口が僕の口許を襲う
思いがけない攻撃に皮膚の一部が小さく避けた
どんなに優しい心にも言葉にも突然人を襲う激しさが宿ることもある
知らないうちに誰かを傷つけてはいないだろうか
ふと、そんなことを思う休日の最後の一瞬