この常に伸びるほか仕方がない生活、これが生長の家の生活であります。
それには 自分が神の子であるということを自覚することが根本であります。
私達が困難に対して崩折(くずお)れてしまい、挫折してしまうというのは、
自分の中(うち)に生きている 「 生命 」 が有限であり、
単なる物質的エネルギーであって、それには限りがあり、或る程度以上の困難になると、
打勝(うちか)つことができないものであるというような間違った考えを以(もっ)て
自分自身の生命を萎縮させているからなのです。
ところが一転して この生長の家の人生観になりますと、
自分自身の本体は、神の生命が ‘ ここ ’ に宿っているものである、
或いは 仏の生命が ‘ ここ ’ にあるのである、
どんな力でも無限に出てくるのが ‘ この ’ 自分自身であるという
確固(かっこ)とした自覚を得(え)ますから、
困難に逢(あ)えば逢うほど、内から湧(わ)き出してくる力が多くなってくるのであります。
或(あ)る教祖は
「 難儀(なんぎ)は節(ふし)や、節から芽が出る 」 ということを言いましたが、
これは 実に 易(やさ)しい言葉で 真理を穿(うが)っています。
どんなに攻撃されても迫害されても、
「 難儀は節や、節から芽が出る 」 と信じていると、
どこまでも伸びる底力(そこぢから)が
どこからか 出て来るのであります。
『 人生読本 』 282頁~283頁 谷口雅春先生 光明思想社
http://www.komyoushisousha.co.jp/zinseidokuhon.html