『 甘露の法雨 』 には 「 人間は神より出(い)でたる光なり 」 と書かれています。
人間の本質は神より出でたる霊光の波動なのです。それは神より出でたるものですから、
神の御意思を表現するのが使命なのです。
自分自身の“ 我 ” を表現するために肉体を使ってはなりません。
“ 我 ” を表現するために肉体をつかえば、それは本来の目的に反するものですから、
其処に摩擦が生じ、苦痛や悩みがでて来るのは明(あきら)かです。
自分の“ 生命(いのち) ” のように見えても、自分の “ 生命 ” ではない、
神の “ 生命 ” なのですから、神の “ 生命 ” の発現するように 無我になってしまったら
何事もスラスラと運ぶようになるのです。
だから常に神想観を行ずるときには、
「 神の智慧が流れ入って 我(わ)が生活を導きたまうように 」 と念ずべきであって
「 わが智慧で欲する通りに物事を実現せしめ給え」 と祈るべきではありません。
新版 『 真理 』 第9巻 生活篇 276頁 谷 口 雅 春 先 生