「 生長の家 」 の出現と共に、人間は 「 新しい生命 」 を見出(みいだ)しつつある。
今迄(いままで)、人間は 物質で造られているもの、死すべきもの、有限なるもの、
病むべきもの、苦しむべきもの、罪人(ざいにん)として報(むく)いを受けねばならぬもの、
かくあるべく運命づけられているものとされていたのである。
ところが、 「 生長の家」 の出現と共に、人間は 別の自分 ―
「 本物(ほんもの)の自分 」 を発見したのである。
彼は 霊(れい)で造られているもの、不死(ふし)なるもの、無限なるもの、
病(や)まざるもの、苦しむこと能(あた)わざるもの、
本来(ほんらい)清浄(しょうじょう)にして罪に汚染し難(がた)きもの、
円満に、幸福に、健康に、豊富に、生きることのほかは 何事(なにごと)も
出来(でき)ないように運命づけられているものであるところの自分を
見出(みいだ)したのである。
何(なん)という人類全体の更生(こうせい)であろう。
何という人類全体の福音(ふくいん)であろう。
「 真理は 汝(なんじ)を自由ならしめん 」 と聖書にあるように、
人類は 「 生長の家 」 によって、真理を与えられて、
自己本然(ほんねん)の生命の円相(えんそう)を奪還(だっかん)したのである。
新編 『 生命の實相 』 第 13 巻 173 頁 谷 口 雅 春 先 生