「 胎児は 人間である 」 という生命の真実を 国民の常識として
ゆかなければならない。
谷口雅春 先生
『 理想世界 』誌 昭和48年8月号
人間は、神の生命が天降ってきて、そして神の生命の個性的顕現として、
その人でなければ出来ない特殊な個性を与えられ、使命を授かって
地上に顕現しているのである。
この事実の内にこそ 人間生命の尊重の根拠があるのである。
唯物論的人間観では その根拠が失われてしまう。
指紋の同じ人間が一人も居ない。それと同じ様に、全ての人間は、
神から与えられた使命が異なるのである。
だからその人間が出現して来つつあるのを途中で殺す、言い換えると堕胎する ー
人口妊娠中絶するということは、せっかく神が個性を与えて特殊なる使命を
与えられて神の生命が自己実現して来ようとしているのを中断してしまうことになる。
それは取返しのできない過ちをおかしたことになるのである。
その人間の魂は別の人間を以ては、代用することの出来ない、全然違う個性と
使命を持って生まれて来るのであるから、彼は絶対価値の生命である。
かけ換えのない代用品の無い貴い生命であるのを殺して仕舞うというのは、
神の計画に対する非常なる反逆であるということになるのであります。