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伊豆大島渡航記 セーリング 平成三年十一月(1991)その6

2022-02-01 12:28:22 | Weblog

                  ニ十三日(土)

 05:45
 起床。空が白み始めた。大島の夜明けだ。ビデオカメラON。
 数隻の漁船がエンジン音を響かせて早々に出航した。
 気温は想った以上に高い。そして船内はそれ以上に高い。
 この季節の水温は気温よりも高い。
 海水に接している船底は微温ではあるが床暖房の効果があった。


 
 三人が起きだした。朝食の用意。
 メニューはスパゲティ。辛子明太子・ミートソース・カレーの三種盛だ。
 珈琲を飲みながら本日の予定を話し合う。
 (最初の予定では大島二泊であったが休暇の都合で取りやめた)
 天気予報では明日は荒れそうとのこと。
 状況次第では千倉泊をやめて100km強をナイトセーリングも厭わずひた走りすることに決定した。

 07:40


 もやいを解いて離岸。出航。


 港の中央でもう一度ゆっくりと波浮を見廻す。


 鴎が一羽浮標の上で羽を休めていた。



 崖の上に眼をやる。中学生か高校生か判らないが、生徒らしき一団が懸命に手を振っている。

 それにT海とSが手を挙げて応えた。Kはビデオカメラを構えたままいつものように愚にもつかない事を叫んでいる。

 私はティラーを大きく切って360°ターン。サークリングで応えてから船首を外海に向けた。

 08:00
 フルメイン フルジェノア しかし風が弱すぎた。機帆走で5ノットというところか。


 だが穏やかな海もたまにはいい。本日はティラーをまだ握っている。
 筆岩の方向に白帆が視えた。我々と入れ違いに波浮に入るのだろう。

  
 ※あまりにも穏やかなので脚でティラーを操作している。

 09:00

 いっこうに大島が遠ざからない。
 昨日、雨の中であんなに恋焦がれたのにきょうはもう疎ましく思っている。
 どうも人間という奴は勝手な生き物だ。【男と女の関係に似ている】と思うのは私だけ?。

 後方に白色の巨大船が現れた。
 日本最大のクルーズ客船、排水量約29,000トン『飛鳥』の試験航海だった。
 飛鳥は東京湾を目ざして航行しているらしい。
 優雅な姿をとりあえずビデオにおさめた。
 洋上でこの種の船をじっくり見る機会はそう多くは無いだろうから。

 アマ無線に反応あり。熱海からの電波だった。(後に計測すると約70km)
 遮る物の無い洋上ではかなりクリアな会話ができた。相手はヨットとの交信は初めてだと言っていた。

 

   つ づ く

   後のために  ダイビング編目次 へLINKを貼ることにいたします。

 

 



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