満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

悲しい事件

2006-09-12 | 日々のハチャメチャ
友達のブログにこんな事件が掲載されてました。
ビスコ君
(ブログを辞めてしまったようなので、勝手に記載して申し訳ありません)
帰省の時に航空会社の「ペットとお出かけサービス」を利用して
恐怖と、水分の不足、温度により
亡くなってしまった「ビスコ君」の事が載っています。

ペットは飛行機に搭乗する時は「貨物」と同格に扱われます。
貨物室は客室と違い、空調もなく爆音とどろき
小さな動物にはツライ旅を強いることになるのです。

さて、独身の時の私は
札幌で猫を3匹飼っておりました。
1番 石川ゴエモン(メス:トラ猫シャム入り) 
   ルパン3世出演のアノ、剣豪・五右衛門から取りました。
2番 総一郎さん(オス:耳先だけ茶・他は白 チンチラ入り)
   めぞん一刻の飼い犬「総一郎さん」から取りました。
3番 龍之介(オス:黒猫 単なる雑種)
   うる星やつら出演、男として育てられた女の子、龍之介君から取りました。

結婚が決まって、横浜に行く時
実はソートーに悩みました。
つれて行くべきか? 行かざるべきか?
色々と調べていくと飛行機に乗せるなんて「とんでもない!」っという
事実にぶつかりました。

総一郎さんは当時1歳3ヶ月。こんな小さな子猫を
飛行機の貨物室にのせる訳にはいきません。
総一郎さんはまだ目の開かない頃に
道端にに捨てられたいた猫なので
それを良く知っていた
ウチの弟が快く引き取ってくれました(良かった~)

龍之介は当時5歳になったばかりでした。
龍之介は前飼い主とトラブルがあり
心に傷を持ってしまった猫なのです。
いつもビクビクと怯えて震えているので
とても貨物室には乗せられません。

私の友人に、突然お母様を亡くされて半年の人がいました。
彼女のお父様が実はショックから立ち直れずに
日に日に元気をなくしているとの話を伺い
龍之介を連れて遊びに行った事がありました。
心にキズを持っているとはいえ
龍之介は優しい子なので何かのお役に立てればっと思ったのです。

その後、私が龍之介の里親を探していると聞き
お父様が「あの龍ちゃんとなら、一緒に暮らして行きたい」っと
申し出てくださり
龍之介の里親になってくださりました(本当に感謝しております)

さて、ゴエモンは当時で10歳1ヶ月。
コイツだけは離したくないのが本音でした。
ゴエモンは母猫が日本チャンピオンのシャム猫で
チョイと目を離したスキに、お外で雑種のトラ猫とおイタをして
出来てしまった…子なのです。
母猫にもソッポを向かれ、
飼い主にも要らないと言われ
私が貰い受けてきました。
性格がユニークこの上ない猫で
何故か一番私に似ていると友人仲間から評されていました(笑)
(今度、ゴエモンの話も載せていきますネ。抱腹絶倒間違いナシ!)

でも…10歳とはいえ
千歳→羽田間(1時間30分)を貨物と一緒には乗せられないのです。
飛行時間は確かに1時間30分ですが
その前に手荷物としてカウンターに預け
到着ロビーで手荷物として受け取るまでに
3時間以上はみなければなりません。

かといって…陸路・海路ともに
乗り物で一泊をしなければならず
はたして性格の強い猫でも耐えられるかどうか…?

結局、泣く泣くゴエモンは
私の友人の元へ貰われていきました(シュン)

確かに、動物を客席にお客様と一緒に乗せるのは
動物アレルギーを持った方もいるので難しい事だと思いますし、
飛行機内部に新たに動物のスペースを作るのも、困難かと思います。
しかし、動物も確実に命を持った生命体なのです。
「介護用」っと名前がなくても
心の支えとして飼っている方も大勢いらっしゃいます。
そこの所をしっかりとふまえて
航空会社でも、対策をこうじる時期に来ているのでは?
と、考えます。

たとえば…
空調・防音設備の整った大型コンテナーを導入するとか
金額を高く設定しても
利用しようと考えるお客様は沢山いらっしゃると
思いますよ。

ちなみに、最後まで面倒を見てあげられなかったせいか…
あれから20年近くがたとうとしていますが
猫も飼えない心境が続いています。
一緒に生活を共にし、面倒を見ている気になっていましたが
思いの外、面倒を見て貰っていたのは
私の方だったのかもしれません。