満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

着物TPO

2010-01-26 | 昔話のハチャメチャ
先日の記事、キャピ子ちゃんの着物姿を見て色々と思い出した。

京染さんのサイトで「行事によって着て良い着物の表」ってのがあったので載せておく
コチラ

着物ばかりは、色々なお約束事があって難しいと感じてしまう
「自由に着て楽しんで欲しい」と良く言われるが…
どこまで自由にやって良いのかが…そもそも解らん(笑)

ウチのバー様は、毎日着物を着ておった。
着物知らずの私の目から見ても、可なり、自由に着ておったと思う。
なにせ着付けが早い。5分も掛からずに着てしまう。
また、昔の人なので…パンツを履かない(ハハハハハ)
腰巻一つにパッパと着付けて、帯をシュルっと巻く。

「バーさま。なんでパンツを履かん?」っと不思議に思った満天少女が聞くと

「これだと、立ったままシッコが出来るでエエだよ」っとケロっと言う。

父親はバーさまの立ちション姿を見たことがあると、唸って言っていた
なぜ、唸って言うのかは解らん(笑)

今なら日々着物を着て生活するなんて…素敵な、お婆さまだったのねってな所だが
実際のところはそうでもない。
つまり…それほど気楽に着て良いものだったんだと思う。

一緒に過ごした3人の継母の一人に、着物が大変好きな人が居た。
その継母さんのお母さんも、日々着物を着ていた人だから「流石親子!」っと言った所か。

とはいえ、世間は着物から洋装主流の時代。好きだからと言って、そう毎日は着れん。
でも…好きだから着たい。その気持ちは、子供にでも良く解った。

っと言うのも…何かっちゅ~と、良く着物を着ていたからだ。
入学・卒業はともかく、参観日にも着物姿で登場していた。

最近も髪を高く結い上げるのが流行っているが、今から40年ほど前にも流行っていた(笑)
人工毛を丸めて髪の中へ入れ、高く盛り上げるのだ
古くはマリー・アントワネット(笑)それからウーマンリブ時代
今は草食男子時代とでも言おうか…
女性は、自身が強くならざるを得ない状況になると、髪を高く結い上げたくなるらしい

高く結い上げた髪型に、着慣れた雰囲気で粋に着物を着るもんだから…
当時の継母さんは、ちょっとお水っぽく見えた。
他のお母さんは地味なのに…一人派手目に登場する継母さんを
私しゃ、少々恥ずかしいと思っておった(笑)

「アレ? 誰のお母さん?」っと小声がざわめく。。。。

先生は、どの子の親が来たのか知っておるし、親が来ている子を名指しして質問を放つ

「満天さん、この問題を前に出てやってみて」の先生の一言に、恐怖を感じたもんである
ま、親がどうあれ「前に出ろ」と先生に言われるのは恐怖じゃったがの(ハハハハハ)

ただし、この継母さんの着物に関しては…もっと凄い状況を経験しておる。

それは、参観日から遡ること…数年前の幼稚園の頃。
親が同行しての一泊旅行「親子遠足」なるものが開催された。

親と子がバスに同乗し山奥の温泉地へ行き、チビっとだけハイキングを堪能し
美味い物食って、温泉に入って帰るというもの。

その企画に、私の継母さんは…
髪を高く結った
着物姿で参加したのである。。。。


まだ生まれて4~5年の人生であったが、
「参ったな・・・」ってな感情をこの時、理解した(笑)

私は幼稚園であったが、すでに彼氏が居た(アハハハハハハ)
その彼氏のM君がソソっと継母の側に駆け寄り
「おばさん、綺麗ですね」っとチャラっと言ったので、なんだか少し嫌いになった
継母に「あの子は何て名前?」と聞かれても、「知らない子」っと言った

その晩に「女湯」に入って来て、ウカレて躍るM君を見て…私はM君と絶交した(笑)

言いたい事を一番言いたい人に言えず、耐えしのんでいる時に
チャラっとしたバカな男を見ると…女はイラ付くってのも、この時学んだ
(ガハハハハハハハハ)

この翌朝撮った写真が残っておる。
スラックスに薄手のセーターを着たM君のお母さんと、バカ笑しているM君
そのM君と無理に手を繋ぎ「チッ」っと顔をしかめている満天と
私の肩に軽く手を置き、ニッコリ笑う髪を高く結った継母
何度見ても笑えるスナップである(ハハハハハハ)

さて…着物にまつわる話はこの辺で終わりにし…
タンスの肥やしになっておる私の可哀相な着物に、風でも通そうかの~~~(ホホホホ)

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