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1975年、喜多・竜見・橘の3名は、高校3年生の不良であった(笑)
70年代の不良と言えば…女子はスカートを長く引きずり
男子は長ランにボンタン姿。単車を乗り回し、学校を休んでは
近所にある喫茶「ルパン」に入り浸っていた
出席日数はギリ。学校の成績も悪く、卒業なんぞ夢のまた夢っと思っていた3人に
期末試験の成績が良ければ、卒業させてくれるらしいとのウワサが届く
今更必死に勉強したって間に合うはずもなく、
3人は学校に忍び込み、テスト用紙を盗み出そうと計画をたてる
この計画を練った場所が喫茶「ルパン」であったことから
「ルパン作戦」と命名するのである。
短絡的な発想に安直な名前、いかにも不良高校生っぽい行動ではあるが
計画は綿密で、実に良く出来た作戦に仕上がる
あれから15年…。ある夜、喜多のもとへ警察官がなだれ込んでくる
訳も解らないまま警察へと連れて行かれた喜多に
刑事が15年前に3人が決行した「ルパン作戦」の名を告げるのである
あの「ルパン作戦」が決行された日に、学校では英語教師嶺舞子が自殺していた
自殺と処理されていた事件は、実は他殺であったと匿名で警察にタレコミがあり
時効ギリギリの事件が明るみに出ることとなったのである
タイトルの「ルパンの消息」の「ルパン」が誰であるのかが
この小説の面白さを引き立たせている
「ルパン作戦」決行者の3人か?
警察に15年前の事件を捜査させる力を持った匿名のタレコミ者か?
英語教師をとりまく教師達か?
当時時効を迎えた3億円事件の犯人こそが…ルパンなのか?(笑)
1991年第9回「サントリーミステリー大賞」の佳作となった作品である
もちろん出版にあたり、加筆修正をして発表している
作者の横山秀夫氏は1957年1月17日生まれ
「半落ち」で週刊文春の「傑作ミステリーベスト10」
宝島社の「このミステリーがすごい!」の国内部門の1位に選ばれたが
直木賞の選考委員から「現実にはありえない部分を指摘され」直木賞を落選
以降、直木賞決別宣言をしている
「ルパンの消息」に関しては…確かに甘い所がある(笑)
なんと言ってもデビュー前の作品である
本人もそう思ったからこそ、出版にあたり加筆修正したのだと思う
さぞ、難しい作業であったのではなかろうか?なんぞと思う
が…デビュー前のノビノビとした筆をそのまま残した状態の発表の方が
面白かったかもしれない…とも、チラっと思った(笑)
確かに謎や登場人物を入れすぎてのモタツキも見えるが
何より自由で闊達で面白い
70年代を生きた人間が、当時を生き生きと振り返るシーンは好きだ
私も作者と同年代だからだろうか。当時の世界を思い出し懐かしかった
様々な複線が後で面白さを増してくる
甘いところもなお、魅力に書き換える力をヒシヒシと感じ楽しかった
先に直木賞云々を書いたが…
ミステリー上、たとえありえない設定があったとしても
それを理由に落選させたりする賞は、小説では可笑しいと思う
ノンフィクションを書いているのではない
どこまでも真実に近い事実だけを書いている小説は、つまらん。
まして、それを読み評価している読者の「質」云々まで言うのはいかがなものか
「面白い」から「面白い」っと評価出来なくなったら
小説なんて書くのを辞めればいい
まして人の小説の評価なんぞ出来るはずがない
直木賞候補作『半落ち』の評判
私も酷評した彼女の作品は…申し訳ないが一冊も…
一個のエッセイすら読んだことがない
賞を取ったと聞いても、売れていると聞いても、手に取ったことすらない(笑)
だからどうだと彼女自身を評価出来ないのが残念だ(アハハハハハ)
さて、大きく横道にそれたが…
この横山秀夫氏の「ルパンの消息」は◆小耳書房◆のさくらさんのオススメ
>うおー! 面白いぞ、これ。
の言葉に乗って買っちゃいました~(ハハハハハハハ)
いや、本当に面白かったです
特に3億円事件の犯人と目された人物の再登場。ワクワクしましたがな
1968年12月10日の犯行日。私にとっては思い出深い日なのだ
12月11日は私の誕生日でしてな~(笑)
ところが親の都合で一日早く、ジンギスカンで誕生祝をしてもらったんだが
その日の話題は3億円事件の話で盛り上がり…主役の私はほぼ無視されての
(アハハハハハハハハ)
「キツネ目の男。。。忘れまいぞ!」っと思ったもんどす
それとココに登場する刑事さん達。
ドロ臭くって好きどす~(アハハハハハハ)
こんな男達。最近出会ってない
やっぱ、私は…中年好きなのかもな~~~
70年~80年に青春を迎えていたアナタ。読む価値アリですよん(笑)
それこそ面白いんで…半日で読めます(笑)
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ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
70~80年代は良かったよな~~
なんて言ったら…年寄り臭いが…(ハハハハハ
なんといってもバブル経済の少し前
なんか、何でもなんとかなりそうな予感があった(笑)
不安材料も沢山あったけど
今ほど現実味を帯びてはなかったような気がする
そんな時代が良く書かれている小説なので
面白いと思うよん。ぜひ、読んでみて~~
はまってみるかなァ(笑)
70~80年代は真っ只中だったし・・・
まず、殺された教師の謎に仰け反りました
(アハハハハハハハ)
ま、教師の謎が余りにも大きいので
それを、あそこまで隠すのは…
フェアでない気もしましたが、そこは
時効目前なのよんってな時間制限で巧くすり抜けたな~とか
あと、あの時の3人の行く末ですの
あれも…なるほどっと思わされてしもうた(笑
そして、タレコミ者の素性
これには参りました(ハハハハハハ)
そう来たかです(笑)
で、最後に3億円の犯人への処置と
3億円犯人の心理。
なるほど~。やっぱあれだけ大きな事をしたら
本当なら自分のやったことを大ぴらに言いたい
そんな気持ちを巧く使ってますよね~~
だから面白いのかもしれん
1Q84が上下巻で発売されてますが
この「24」(トゥエンティーフォー)ばりの話も
加筆を増やし上下巻で発売して欲しい~と思っただ(笑)
>酷評した彼女って…
ブワハハハハハハハハ
普通、笑ったら失礼か?っとか思うが…
こればっかりは、思いっきり笑った(アハハハ
私はいくつか横山作品を読んでいるが、
あまりにも綺麗にまとまりすぎていて、日がたつにつれあっさり内容も忘れてしまうまとまりようだったのだが、
これは読んでいる間も逡巡するところがいくつもあり、
キャラもまた生きていた。
事件についても本の中だけに収まらないなにかがあったし、
いろいろ面白かったのですよん。
満天どんに読んでもらえるとは思いませんでしたわ。てへ。
酷評した彼女って、「マージナル」でいうと幸福をもたらしてくれるはずの体型なんだけどねぇ。ふはは。
表紙、怖いっすねぇ。
私の持っているのと違いますだ。
>その選考委員の中のお一人も、某シリーズで明らかに法律的に間違った記述をしてましたけど(^^;
ほんと?(アハハハハハハハ)
それはオモロイ話っす(笑)
大御所すぎて…誰も何も言えんかったんだろうか???(笑)
選考委員の中に何で彼女が居るのかも不思議だし…
もっと不思議だったのは彼女が直木賞を取ったことも不思議だが…
なにせ、一冊も読んでおらんので、そこの所のツッコミは出来んでの~
ツッコミ目的で読むのもアホらしいし(ハハハハハ)
asagiどんの読書量は凄いんだろうな~~
だって、どんどんレビュー書くもんね
しかも…ちゃんと書いてる。←ココが一番凄い
私も買うには買うのだが…
未読書籍が山になりつつある…のに、買う
だもんで、夫に「その行為は理解出来ない」っと言われておるだ~(笑)
何時か読む!この気持ちが本好き以外には解らんのだよね~(ハハハハ)
だって、何時か読むんだもん(アハハハハハ)
私もさ、
最初、ルパン3世か…もしくはルパン4世を父に持つ
ルパン5世の話かと思っただ(笑)
喫茶ルパン。なるほどの~~~
そういえば、当時そんな喫茶店があった記憶がある
本の中では、15年たってその喫茶ルパンは
喫茶「ルパン3世」として残っておる(笑)
ありそうでしょう~~~(アハハハハハ)
「1Q84」は売れてるね~~~
あれは…あんなに売れているし…いずれ図書館やら
古本屋に溢れるだよ~~
その時に読んでも十分なような気がする
昔、「ノルウェーの森」を読んだが…
ん~。っと思った作家さんなんで…(ハハハハ)
読みたいとは強くは思わんが…タダなら読むかもしれん(笑)
すごく面白そうですね!
積ん読本の山を崩しつつ、いつか必ず読もう!と思いました。
私も同年代なので、懐かしさに浸れると思います(^^)
「半落ち」って、そんな理由で直木賞落としたんですね…。
知りませんでした。
ちなみに私も、選考委員の彼女の作品は一編も読んでませんよ~(^^;
でも、その選考委員の中のお一人も、某シリーズで明らかに法律的に間違った記述をしてましたけど(^^;
あれは誰も指摘しなかったのかなと思ったり(笑)
私も…ほんとにまったく○真理子氏の本は読んでおらんもんで
ただ、TVとか対談とかで見る彼女は
な~んか薄っぺらい虚勢で身を包んでいるように見えて
どこか「恥ずかしさ」を感じる人ではあった
なんか色々と書いておって…
最終的には落ちも「半オチ」程度となり
恐るべし、「半落ち」の呪いか~?とか思ったぞ
これを読み、「半落ち」話に触れてしまった木家マスターどん。
今後、2~3日後に書く記事のオチは「半減」するかもよ~~ん
ご注意あれ~~(アハハハハハハ)
>ここ数十年・・読書とは無縁だったけど読んでみたくなったよ~~
fukaちゃん。これ…字が小さいぞ(笑)
私しゃ、コンタクトをすると1.5なもんで
完璧な老眼傾向だし
眼鏡だと0.8なもんで、普通の字くらいなら見えるが…
それでもこの本は…眼鏡を外して読んだだよ
(ガハハハハハハハ)
70年~80年代。あの時代は混沌としておったの
なんでもかんでもグチャグチャだったのに…
なぜかディスコでは皆が同じ方向を見て
理路整然と同じ踊りを踊っておった
変な時代だったよな~~(アハハハハハ)
なんかノスタルジックな雰囲気のある
エエ~小説だっただよ~~(笑)
後々になって知りましたが、満天さんの記事を読みながら、ボンと「おもしろそうやね」って。。。
でも「1Q84」も気になる。
「ルパンの消息」もおもしろそうだけど、「直木賞候補作『半落ち』の評判」もおもしろかったどす。
筆者が最後に締めた言葉・・・「粗探し社会から希望は生まれませんね。」には、○真理子氏への痛烈な批判、(いや嘲笑といっていいかも)が感じられ、なんかスッとしました。
「ルパンの消息」ほんとおもしろそうですね。
半日で読めるんですか・・・・なるほど、「半落ち」だっ・・・。
読書とは無縁だったけど読んでみたくなったよ~~
(17歳から27歳・・・青春だったのか?)
薄っぺらな人生の中でも、ほんのり色の付いた時期だったなぁ~~
と、感慨にふけりましたんよ~~
そういえば…「キツネ目の男」っと言えば
森永事件じゃわ(アハハハハハ)
白いヘルメットを被った犯人のモンタージュが
確か目が細かった記憶があっての
つい、書いてしまった~~
長友どんは「半落ち」を読んだだか?
私も、彼の作品は好きでな
半落ちのラスト。やっぱ感動するよね
この本も良かったよん
機会があれば、読んでみて~
一人の読者であります。
梶という男性に本当に男を感じたのです。
キツネ目の男というと「森永事件」を
思い出します。