冬のブラインド影芝居、キャンディーが左前足 01/12 14:33
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はい、先ほど仕事一つ片付けて、順調に火曜夜更新の先週日記。「ラジオその2」はこの後です。
アーカイブは少し季節は外れましたが、10年前の優雅な19歳の夏の記録『台風の目』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090112153806.html)。
●1月
12日(月)昼は集計~晩は煮ぼうと製作。完成直前、ねこのミシビシ母屋で発見。前回の反省から周到に退路を断ち、今回は無血開城となる
13日(火)昼は集計作業がんばる~晩は塾~去年の録画アーセナル:ポーツマス。なんとここでセスク全治4ヶ月を知りショック受ける
14日(水)昼は原稿、アマゾンMP購入、ジャニス・イアンのベスト初聴~晩は塾~マンU:チェルシー
15日(木)昼、今日はラーメンと群馬へ。初食、新田・麺や剛で坦々麺+餃子セット~帰りに通った時宗の青蓮寺というのをちょっと見学
16日(金)朝、貸した本を返しにNさん来~じゃあ、と川本・おおにし製麺で大盛うどん+かき揚げ~ササイでホワイト&マッカイ1050円と何かのワイン~図書館は姪誕生日贈本探しで、借りたのはレオ=レオニ『びっくりたまご』と閉架出してもらった土方久功『ぶたぶたくんのおかいもの』に、小熊英二+上野陽子『<癒し>のナショナリズム』、小浜逸郎『善悪ってなに? 働くってどんなこと?』。贈本はうっかりしてて、少し前に『びっくりたまご』(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQhttp://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=4152)と谷川俊太郎セットで『まざあぐうす1』をアマゾンから~深谷シネマで『闇の子供たち』~だらだらしてたら同級生M君に誘われ、細君とともに雷文へ
17日(土)昼、なんとなく妻沼・よか楼本店で大盛ラーメン+気になったメンチ~だらだらして競馬当たらず~夕、前週の酒蔵見学で買った酒粕をもとにかす汁作成~入浴後、自宅映画は迷った末、柳町光男『カミュなんて知らない』(2005)。公開時にシネマテーク高崎でみた予告編(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQ)にもうなったが、この絵づくりのセンスは懐かしくてしかもすごい。くだらない話でも映画のスリル満喫。と思いながらも途中で寝てしまい、翌日観了
18日(日)昼、新聞買いに出たついでに尾島・松よしでタンメン~ずっとだらだら競馬も当たらずそのまま寝てしまう
【カウンター09】
ラーメン3/7 他外食1/2 外飲み1/6 劇場映画1/1 自宅映画&長編ドラマ1/1 自宅サッカー2/2 聴了CD1/1 購入ウィスキー1/3
相変わらずあかぎおろしびゅんびゅんの寒い日続き。
今朝、新聞を読んでいたら、コラムでいきなり後ろから木槌で叩かれたように衝撃を受けたので紹介します。
・・・一部コピー
「マスクの季節」
1970年の大阪万博の時のことだ。観光に来たある米国人は、街を歩く日本人の多くが白いマスクをしているのに驚いた。息もしにくいし不便だろうにと思い理由を聞けば「風邪の予防」という。米国人は「何と用心深い人たちか」とまたびっくりした▲彼は健康に敏感な日本人の性格を知り、ある事業を日本で始めることを思いついた。米国人はアフラックの当時の社長で、事業とはその後大成功したがん保険だ。そのころは、風邪よけにマスクをするのは日本人ぐらいしかいなかったのだ……(以下略)
(全文は1ヶ月読めます http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090120k0000m070135000c.html)
・・・
そうか、風邪の予防でマスクをするのは日本人くらいなのか、これは意外だとWikipediaで「マスク」をひくと
・・・
「海外のマスク事情」
欧米においては日常生活の中でマスクをすることはきわめて少ない。実際に花粉症のセルフケアとしてマスクをせよという方法が紹介されることも少ない。そうしたこともあって、花粉症の時期に来日した欧米人が、市中で多くの人がマスクをしているのを見て、なにごとが発生したのかといぶかるという話は有名である。
(中略)
一般に日常生活の中でマスクをすることに抵抗がないのは、日本をはじめとしたアジアである。とくに東南アジアや東アジアの都市部では、排ガスに含まれる粉塵などを吸わないよう、オートバイに乗るときにマスクをするのが一般的な地域もある。
・・・
はあ、ちなみに私は、多分中学校の給食当番以来マスクをしたことがありません。どうにも息が苦しそうで、健康にいいとはどうにも思えないのです。
そうかわかった、で、何がそんなに衝撃なのかというと、私は多くの方と同じように「日本人はどういう人々なのか」という問いについて長年考察しているんどえすが、ここに、「風邪の予防にマスクをする人々」という非常に大きな要素が加わって、これは「日本人像」を明らかにするのに有効なブレイクスルーとなると考えたからです。
クリシェともいえる「日本は世界で最も成功した社会主義国家」というフレーズ。ここ数年、資本主義の隘路を感じ、近辺の者に、ひょっとしたら史上類のない経済が高度発達した国の共産主義化が試されていいのではないかと冗談半分にもいい続けているのですが、なんとなく「風邪の予防にマスクをする人々」にはもともとハイパーマネー経済は向いていないのではないかと考えたわけです。
そう思いながら「マスク」という文字を見ていて思いついたのが「マスク・マルクス」というフレーズ。もちろん単なるアナグラムによるだじゃれですが、なかなかいいかも知れない。そう悦に入りながら先週分の写真を整理していて、木曜に行った太田市の青蓮寺という時宗の寺で撮った写真に目を見張りました。
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これはマスクではなくよだれかけが赤城おろしでめくれたものです。しかし、お地蔵さんによだれかけをかけて寒いからと帽子もかぶせる。それが「風邪の予防にマスクをする人々」で、そういう人々に生き馬の目を抜くハイパー市場主義マネー経済は似合うはずがなかった。そう思ったわけで、だから「マスク・マルクス」なのです。
なお、不勉強にして時宗の寺というのは訪れた記憶がなく、僧侶でなく普通のかっこうをした人がいて「遠くからですか」ときくので、いえ、深谷で利根川を越えてすぐです、「ああ、深谷ですか。時宗の寺は深谷にもあるんですよ。では」。
短いけどいい会話です。なお、以前から中学校歴史教科書最高の謎の一節として、いつも中学生と笑ってきたのが
「また、一遍はおどり念仏を唱え時宗を確立した」(教科書箱から出していず引用不正確)
これ、何がなんだかわかんねえよな、わっはっは、という調子で笑っていたのですが、もう十年以上前でしょうか、これはおもしろそうだと読み始めた今井雅晴『日本の奇僧・快僧』という本を読んで心打たれました。これは本棚ですぐ見つかったので一部写します。
・・・
しかし踊りながら念仏を唱えるとはいったい何だろう? それに一遍の捨てる生活とどのような関係があるのだろうか。
一遍が踊り念仏をはじめたのは弘安二年(一二七九)のことである。場所は信濃国伴野であった。現在の長野県佐久市伴野である。ここの武士の家に招かれ、時衆といっしょに庭で念仏を唱えていた。
すると一遍の心は、大勢のさまざまな声のなかで次第に澄みわたってきた。念仏に対する信心の気持が静かに湧きあがり、体が踊り出すような喜びの気持ちがこみあげて、うれしさのあまり涙が自然にこぼれ落ちてきた。まわりの時衆も同じ気持ちだったらしい。
そこで皆で声を合わせて念仏を唱え、堤(鍋型の鉢)をたたいて踊りまわった。これが『遊行上人縁起絵』が伝える踊り念仏開始の場面である。早い話、皆で一生懸命念仏を唱えていたら、だんだん気持が高揚し、とうとう恍惚状態(エクスタシー)に入ってしまい、手をあげて足を踏みならし、念仏を唱えながら暴れまわったのである。(同書P140~141)
・・・
つい長くなってしまった。なんとも興奮が伝わってくる描写で、当時から私は鎌倉仏教のところを説明する時、時間がある限りこの部分を読み聞かせている。これには中学生は、「すごい! ライブだったんですね」と大喜びだ。
だから、マスク、マルクス、踊り念仏。
一銭もかからないけど、われら二十一世紀人にこれだけの楽しみがあるのだろうか。きっと今からでも遅くはない。
(BGMは Accuradio「70s Shuffle」から、何となく imeem にアップしたRCサクセション『冬の寒い夜』http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/music/1wcB22dZ/rc_succession_fuyu_no_samui_yoru_cold_winter_night/ に替える)
・・・
今年も畑の一番花はホトケノザ 01/17 09:25
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前週酒蔵で購入の酒粕としぼりたて
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ティーは、「状態変化」も、自分の周りにマルボケが出ていることも知らないけれど、溶けたばかりの氷のおいしさを知っている。そして、氷面に映るのが自分の顔だということは知っているだろうか 01/17 09:21
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はい、先ほど仕事一つ片付けて、順調に火曜夜更新の先週日記。「ラジオその2」はこの後です。
アーカイブは少し季節は外れましたが、10年前の優雅な19歳の夏の記録『台風の目』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090112153806.html)。
●1月
12日(月)昼は集計~晩は煮ぼうと製作。完成直前、ねこのミシビシ母屋で発見。前回の反省から周到に退路を断ち、今回は無血開城となる
13日(火)昼は集計作業がんばる~晩は塾~去年の録画アーセナル:ポーツマス。なんとここでセスク全治4ヶ月を知りショック受ける
14日(水)昼は原稿、アマゾンMP購入、ジャニス・イアンのベスト初聴~晩は塾~マンU:チェルシー
15日(木)昼、今日はラーメンと群馬へ。初食、新田・麺や剛で坦々麺+餃子セット~帰りに通った時宗の青蓮寺というのをちょっと見学
16日(金)朝、貸した本を返しにNさん来~じゃあ、と川本・おおにし製麺で大盛うどん+かき揚げ~ササイでホワイト&マッカイ1050円と何かのワイン~図書館は姪誕生日贈本探しで、借りたのはレオ=レオニ『びっくりたまご』と閉架出してもらった土方久功『ぶたぶたくんのおかいもの』に、小熊英二+上野陽子『<癒し>のナショナリズム』、小浜逸郎『善悪ってなに? 働くってどんなこと?』。贈本はうっかりしてて、少し前に『びっくりたまご』(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQhttp://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=4152)と谷川俊太郎セットで『まざあぐうす1』をアマゾンから~深谷シネマで『闇の子供たち』~だらだらしてたら同級生M君に誘われ、細君とともに雷文へ
17日(土)昼、なんとなく妻沼・よか楼本店で大盛ラーメン+気になったメンチ~だらだらして競馬当たらず~夕、前週の酒蔵見学で買った酒粕をもとにかす汁作成~入浴後、自宅映画は迷った末、柳町光男『カミュなんて知らない』(2005)。公開時にシネマテーク高崎でみた予告編(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQ)にもうなったが、この絵づくりのセンスは懐かしくてしかもすごい。くだらない話でも映画のスリル満喫。と思いながらも途中で寝てしまい、翌日観了
18日(日)昼、新聞買いに出たついでに尾島・松よしでタンメン~ずっとだらだら競馬も当たらずそのまま寝てしまう
【カウンター09】
ラーメン3/7 他外食1/2 外飲み1/6 劇場映画1/1 自宅映画&長編ドラマ1/1 自宅サッカー2/2 聴了CD1/1 購入ウィスキー1/3
相変わらずあかぎおろしびゅんびゅんの寒い日続き。
今朝、新聞を読んでいたら、コラムでいきなり後ろから木槌で叩かれたように衝撃を受けたので紹介します。
・・・一部コピー
「マスクの季節」
1970年の大阪万博の時のことだ。観光に来たある米国人は、街を歩く日本人の多くが白いマスクをしているのに驚いた。息もしにくいし不便だろうにと思い理由を聞けば「風邪の予防」という。米国人は「何と用心深い人たちか」とまたびっくりした▲彼は健康に敏感な日本人の性格を知り、ある事業を日本で始めることを思いついた。米国人はアフラックの当時の社長で、事業とはその後大成功したがん保険だ。そのころは、風邪よけにマスクをするのは日本人ぐらいしかいなかったのだ……(以下略)
(全文は1ヶ月読めます http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090120k0000m070135000c.html)
・・・
そうか、風邪の予防でマスクをするのは日本人くらいなのか、これは意外だとWikipediaで「マスク」をひくと
・・・
「海外のマスク事情」
欧米においては日常生活の中でマスクをすることはきわめて少ない。実際に花粉症のセルフケアとしてマスクをせよという方法が紹介されることも少ない。そうしたこともあって、花粉症の時期に来日した欧米人が、市中で多くの人がマスクをしているのを見て、なにごとが発生したのかといぶかるという話は有名である。
(中略)
一般に日常生活の中でマスクをすることに抵抗がないのは、日本をはじめとしたアジアである。とくに東南アジアや東アジアの都市部では、排ガスに含まれる粉塵などを吸わないよう、オートバイに乗るときにマスクをするのが一般的な地域もある。
・・・
はあ、ちなみに私は、多分中学校の給食当番以来マスクをしたことがありません。どうにも息が苦しそうで、健康にいいとはどうにも思えないのです。
そうかわかった、で、何がそんなに衝撃なのかというと、私は多くの方と同じように「日本人はどういう人々なのか」という問いについて長年考察しているんどえすが、ここに、「風邪の予防にマスクをする人々」という非常に大きな要素が加わって、これは「日本人像」を明らかにするのに有効なブレイクスルーとなると考えたからです。
クリシェともいえる「日本は世界で最も成功した社会主義国家」というフレーズ。ここ数年、資本主義の隘路を感じ、近辺の者に、ひょっとしたら史上類のない経済が高度発達した国の共産主義化が試されていいのではないかと冗談半分にもいい続けているのですが、なんとなく「風邪の予防にマスクをする人々」にはもともとハイパーマネー経済は向いていないのではないかと考えたわけです。
そう思いながら「マスク」という文字を見ていて思いついたのが「マスク・マルクス」というフレーズ。もちろん単なるアナグラムによるだじゃれですが、なかなかいいかも知れない。そう悦に入りながら先週分の写真を整理していて、木曜に行った太田市の青蓮寺という時宗の寺で撮った写真に目を見張りました。
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なお、不勉強にして時宗の寺というのは訪れた記憶がなく、僧侶でなく普通のかっこうをした人がいて「遠くからですか」ときくので、いえ、深谷で利根川を越えてすぐです、「ああ、深谷ですか。時宗の寺は深谷にもあるんですよ。では」。
短いけどいい会話です。なお、以前から中学校歴史教科書最高の謎の一節として、いつも中学生と笑ってきたのが
「また、一遍はおどり念仏を唱え時宗を確立した」(教科書箱から出していず引用不正確)
これ、何がなんだかわかんねえよな、わっはっは、という調子で笑っていたのですが、もう十年以上前でしょうか、これはおもしろそうだと読み始めた今井雅晴『日本の奇僧・快僧』という本を読んで心打たれました。これは本棚ですぐ見つかったので一部写します。
・・・
しかし踊りながら念仏を唱えるとはいったい何だろう? それに一遍の捨てる生活とどのような関係があるのだろうか。
一遍が踊り念仏をはじめたのは弘安二年(一二七九)のことである。場所は信濃国伴野であった。現在の長野県佐久市伴野である。ここの武士の家に招かれ、時衆といっしょに庭で念仏を唱えていた。
すると一遍の心は、大勢のさまざまな声のなかで次第に澄みわたってきた。念仏に対する信心の気持が静かに湧きあがり、体が踊り出すような喜びの気持ちがこみあげて、うれしさのあまり涙が自然にこぼれ落ちてきた。まわりの時衆も同じ気持ちだったらしい。
そこで皆で声を合わせて念仏を唱え、堤(鍋型の鉢)をたたいて踊りまわった。これが『遊行上人縁起絵』が伝える踊り念仏開始の場面である。早い話、皆で一生懸命念仏を唱えていたら、だんだん気持が高揚し、とうとう恍惚状態(エクスタシー)に入ってしまい、手をあげて足を踏みならし、念仏を唱えながら暴れまわったのである。(同書P140~141)
・・・
つい長くなってしまった。なんとも興奮が伝わってくる描写で、当時から私は鎌倉仏教のところを説明する時、時間がある限りこの部分を読み聞かせている。これには中学生は、「すごい! ライブだったんですね」と大喜びだ。
だから、マスク、マルクス、踊り念仏。
一銭もかからないけど、われら二十一世紀人にこれだけの楽しみがあるのだろうか。きっと今からでも遅くはない。
(BGMは Accuradio「70s Shuffle」から、何となく imeem にアップしたRCサクセション『冬の寒い夜』http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/music/1wcB22dZ/rc_succession_fuyu_no_samui_yoru_cold_winter_night/ に替える)
・・・
今年も畑の一番花はホトケノザ 01/17 09:25
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前週酒蔵で購入の酒粕としぼりたて
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ティーは、「状態変化」も、自分の周りにマルボケが出ていることも知らないけれど、溶けたばかりの氷のおいしさを知っている。そして、氷面に映るのが自分の顔だということは知っているだろうか 01/17 09:21
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