調査ミスではなく,初歩的な計算ミス
指摘する新聞なども,基本的なことが分かってるのか?という懸念がある。
標高 a メートルの A 地点から,標高 b メートルの B 山の山頂を見るとき,その仰角はいくつか?ただし,A,B 間の水平距離は x メートルとする。という問題は小学校でもあるんじゃないか?まあ,高校生までは三角比を習わないので,正確な答えを得られなくても,図に描いて分度器で測ればよい。
防衛省の担当お役人は,この図を描くことを自分でやらずに Google map かなんかを使って,分度器で測ったらしい。よくあることではあるが,山の高さを目で見てわかるようにするとき,水平距離と垂直の高さの縮尺は後者が誇張されている。
常識人は,このようなとき分度器なんか使わない(そもそも,分度器なんて持ってますか?)。
tan(仰角) = (b-a) / x なのだから,仰角 = atan( (b-a) / x )。角度を度で表すなら,仰角 = atan( (b-a) / x ) * 180 / pi
最近,データの集計ミスの事案も何件も出ているけど,担当のお役人があまりにも文系過ぎるのではないか?それとも,いわゆるゆとり世代がお役人になっているのか?
きっと,この様子では,現地で見てみると,実際には標高が低い山(あるいは高いビル)が手前にあって,目的の山が見えません!ということもあるんじゃないか?(笑い事じゃない)。