薬指。婦人が紅をさすときに用いた指なのでいう。
紅はもと、この指で差すべきものとの信仰があった。
薬指というのも、この指で薬を付けるからである。
呪力をもつ指との意識が、昔からあった。クスシユビとも言った。
平安時代からナナシ(名無し)ユビという語も見られた。
他の指の名前として、京都では中指をタカタカユビ、小指をコヤユビ・コヤイビという。
コヤユビは親指からの類推による。
(京都新聞 折々の京ことばより)
紅はもと、この指で差すべきものとの信仰があった。
薬指というのも、この指で薬を付けるからである。
呪力をもつ指との意識が、昔からあった。クスシユビとも言った。
平安時代からナナシ(名無し)ユビという語も見られた。
他の指の名前として、京都では中指をタカタカユビ、小指をコヤユビ・コヤイビという。
コヤユビは親指からの類推による。
(京都新聞 折々の京ことばより)