ささやき・つぶやき・備忘録

木漏れ日の下で~安らぎをもとめて~
花風景館 ~自然を求めて~
SNOW&み~♪の備忘録です。

せこい

2008-09-30 | 折々の京ことば(yahoo blog)
「あんなセコイことせんでもええのに」。
ずるい。醜悪な。粗悪な。若者ことばで広まった。
セコイは役者・寄席芸人の用語セコから。
セコは悪い、醜い意味。良いこと、得意芸はハコと言った。
「セコイ芸」のようにセコイは明治時代の芸能人が「下手な」の意味で用い、
ハコを形容詞化した良い、美しいのハクイ(白い)の対義語であった。
セコイには、けちくさい、みみっちいの意もあった。

               (京都新聞 折々の京ことばより)

へたばる

2008-09-29 | 折々の京ことば(yahoo blog)
くたばる。疲れて倒れる。座り込む。尻をべったりとつけて坐る。
「マラソンの途中でヘタバッテしもて棄権や」。
ヘタは「平らなさま」で、バルは「張る」の意味。
ヘタル・ヘチャバルともいう。ヘタルは、べったりと平たく坐ること。
「風邪ひいてヘタッテる」「道端にヘタッテしもて動かれへん」。
江戸時代の初めから使用し、物事を中途で投げ出す、弱るの意味でも広がった。
 
              (京都新聞 折々の京ことばより)

ぼっかぶり

2008-09-28 | 折々の京ことば(yahoo blog)
大きいアブラムシ。ゴキカブリからボッカブリとなまった。
御器は食物を盛る蓋付きの碗。
カブルはかじるの意。台所に出て食器・食品をかじる。
一般にゴキブリという。
祇園のお茶屋では、台所へ来て、無駄話に時間を過ごす客を
あざけってアブラムシという。
アブラムシは油に浸したような光沢がある。
油を売る、怠けることをアブラトルという。
主人の目をぬすんで怠ける者はアブラトリ。

             (京都新聞 折々の京ことばより)



SNOWが育った伏見ではゴキブリのことをアブラムシとゆうてました。
就職(下京区)して初めてのお茶当番のときに先輩からいろいろと教えてもらってた時。
 先輩が突然「きゃ~~ぼっかぶり~~!!」と甲高い悲鳴。
 それを聞いてぼっかぶり?? 「ぼっかぶりってなに?」って私。
 先輩の指差す方向を見て・・・「ぎゃあ~~ アブラムシ~~!!」
二人で騒いでたら・・・男性社員が入ってきて
「なにゴキブリでさわいでんねん!!!」と、怒鳴られました。

このとき初めてアブラムシにゴキブリやボッカブリの名前があるのを知りました。
ちなみに先輩は上京区です。

そうそう植物につく小さい虫もアブラムシといいます。 区別は話し方でしょうね。
いまは某メーカーの商品名のおかげでゴキブリとゆうてます。

にじくる

2008-09-27 | 折々の京ことば(yahoo blog)
「そんなにあっちゃこっちゃニジクルもんやない」。
なすりつける。塗りつける。ニシクルともいう。
擦り付ける、じりじりと押し付けるの意味のニジルに、繰り返す、
こね回すの意味のクル(繰る)を付けて作った。「にじり寄る」「にじり出る」というし、
茶室には「にじり口」がある。「にじり書き」といえば、筆を紙に押さえ付けるようにして
下手な文字を書くことになる。

             (京都新聞 折々の京ことばより)