風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

新しい引越し先

2013年11月16日 15時25分56秒 | エッセイ、随筆、小説





引越し先になります。
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引越し先

2013年08月11日 05時07分51秒 | エッセイ、随筆、小説





新しい引越し先です
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新ブログ

2013年05月26日 02時39分25秒 | エッセイ、随筆、小説


引越し先になります。
こちらも引き続き、よろしくお願いします。
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お知らせ、お立ち寄りいただいた皆様、いままでありがとうございました。

2013年05月17日 18時10分25秒 | エッセイ、随筆、小説




いままで拙いわたしの文章、ブログにお付き合いいただきありがとうございます。
長いこと、こちらで書き続けてきましたが、交通事故の被害や後遺症、そこから派生する怒りに焦点を当てた文章に偏ってしまいます。それを自覚するものの直しようがなく足掻いていました。


ブログを引越すことにしました。
ご興味のある方はどうぞ今後もお付き合いのほど、よろしくお願いします。
本当にありがとうございました。


新ブログ

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フランスから日本をみると

2013年05月12日 08時15分04秒 | エッセイ、随筆、小説

放射能被害から逃れるためにフランス移住をしている日本人が何人もいる。
わたしも日本とフランスと二国間どちらに住むのかを一年悩み、最終的に「フランス」を選択した。身近なものでは産地名をひた隠すスーパーなどが当たり前で、日本では自分の健康を守れないと痛感したためだ。食べて東北を応援して、癌になっても自己責任だ。なぜなら、癌の原因など証明できないのだから。

フランスにいてフランス人の議論に火をつけるひとつが、日本の現状だ。
日本の報道はことごとく規制されているから唯一の手がかりがインターネットしかない。けれど、そのインターネットでも情報があふれているために、その情報の真意や精査する能力が自分になければ情報に呑まれてしまうだけになる。きっと、今も昔も「本当のこと」なんて、一般庶民に届けられることなんてなかったのだろう。

フランスから日本を見たとき、たくさんの疑問が一瞬に浮かぶ。
消費税をあげる政府、世界同一賃金を声高く熱弁する某企業経営者。後者の同一賃金には「それぞれの物価」は反映されていないわけだから、あれはただ単に日本人の人件費を安く買い叩くための戦略でしかない。フランスで皆が食べるバケットはスーパーであれば60円、わたしが行くオーガニックベーカリーでも100円という価格。日本でも大人気のオーガニックマッサージオイルは600円、日本では3000円する。フランスがいいわけではないけれど、最低限必要な食に税金もかけ、何かが違うと思えて仕方ないのだ。

あるフランス人の友人から解毒作用の強い、日本でいうところの漢方茶をもらった。わたしが日本にビザ申請のために帰国することを聞きつけて、彼の商売道具である商品をすこしもけてもらった。フランスで味噌が普通に売っているのは、チェルノブイリ以降だという。味噌が解毒に作用するという話を広島で被爆した人たちの研究結果から情報が流れていて、わたしの80歳になる叔父も寝る前に味噌汁を必ず飲むという。だから病気とは無縁だという。

知人の子供たちが次々と白血病になっていく。
母親たちは福島と福島と関係がないと言って放射能の話題がまったくできない。なぜ、日本はこんな状態に遭うのだろうか。アメリカとの戦争に負けたとはいえ。。。



福島や放射能について、フランス人に聞かれました。

2013年05月08日 13時23分53秒 | エッセイ、随筆、小説
満月と新月が近い日程で開催される女性ミーティング。
フランス語が初級レベルのわたしは英語で参加。しかし、その英語すら拙い有様、申し訳ない。

そんな話ではなく、フランス女性が憂うフランス生活というものがあり、生まれや文化的背景が違えども、皆が似たような視点を持っていることに喜びを感じるわたし。とは言え、問題はなかなか深刻で、飲酒の低年齢化に加え、自家製ドラッグを血管に注射するという話を聞き、それよりはましだからと大麻などは可愛いものに見えるのだろうか。

と頭の中で走馬灯のごとく出来事が流れていく。
わたしがフランス生活で驚いた場面が映像化され、うんうんと唸ってうるとき。

年の頃40代後半の、とても物静かでチャーミングな女性が言った。
「食の安全を啓発する団体のはずが、あろうことか裏で両者が繋がっていたの。だから、わたしは団体を抜けたのだけど、これからどうすればよいのかわからなくて…」と項垂れた。
日本では福島の問題を抱え、食や健康への関心は高いのよね?だから日本人のわたしから知恵を授かりたいと言う。

いやはや…と思った。
日常に不条理や疑問が付き纏うストレスよりも、フランス語を一から習得する外国生活のリスクを選んだわたしは、しばし返答に困ってしまった。

というのも、千葉に住む友人の近所の子供が白血病を発症している。しかも、何人もだ。だからお前みたいな奴が福島の風評被害に加担している。過剰反応だ…と言われるかもしれないが、わたしには自分の健康責任があるので、東日本の食べ物には抵抗がある。どういうわけか、体が受け付けないのだ。

東京に住む家族とも友人とも、白血病を発症した子供をよく知る友人とも、福島や放射能被害の話はうまくできない現実がある。皆が揃いも揃って、放射能被害などないかのように、なぜ放射能被害の話をするのだと怪訝な顔をする。なんとかベクレルだという表示が当たり前のように天気予報並みになってしまっている日本。それが日本では当たり前かもしれないけど、やっぱり異常な事だし、自国問題を無視し、海外へ原発輸出のニュースを耳にしたときは、これが資本主義なのだと痛感した。金になる、金を生むことこそが最優先なのだから。

裏で両者が繋がっているとの補足として、米国系の大企業名があがった。食料を栽培する際に種が必要となる。そうした事業を世界中で展開していて、食の安全とは真逆のことをやっている現実を、怖いと思ったの。病気になっても体調を崩しても、私たちは簡単には死ねない。しかも、医療にかかるとなると、また別のリスクを抱える。わたしは患者としての医療過誤経験者なので、彼女の言わんとすることが痛いほどわかった。

ある程度いい年齢になり、それなりに日本社会の泥沼を垣間見たひとりとして、日本は先の戦争の敗戦国なのだとつくづく思う。けれど、戦勝国、しかも白人系であるフランスでも、日本とは違う手法で健康や幸せな生活を奪われる現実がある。まるで、世界が向かう方向は同じだと言いたげだ。

わたしが健康を奪われて痛感したことがある。
それは、人間は歳を取ると病気になるという誤解、病院に行けば病気が完治できるという誤解、
医療が万能だという誤解、医者や医療従事者が患者側の視点であるという誤解。外科医は本来必要のない手術をプロポーズし、精神病院に至っては患者の意思は無視される。
薬の副作用でなにが不調の原因なのかもわからなくなり、痛い、苦しいと訴えると薬量だけが異常に増えていった。日本の善良な国民は性善説である以上、偽善にはなかなか気付けない。だから、自分が体調を崩したり病気になって現実の欠片を理解できたところで、気力体力が低下していては、情報の精査すらままならない。ドクターショッピングは金も労力も計り知れない。

根が暗いからか、明るい話題がどうしても書けない。地中海の幻想的な海色の美しさや芸術家が愛した町の話題に事欠かないはずが、それあがらうかのような話題に申し訳ない気持ちになる。

フランスで日本映画、「沈まぬ太陽」を観た。
知人が御巣鷹山墜落時、国民航空会長室にいたことで、主人公モデルが他人事とは思えなかった。日本の大企業の社会的責任のなさは、日本の体質なのだろうか。








日本とフランス、生活や制度などの違い

2013年05月06日 08時07分28秒 | エッセイ、随筆、小説

オモテ布団で寝たい。
とかねがね旦那に言われていたのと、オモテ布団なるものがなんであるかに好奇心をそそられたわたし。
フランスで販売するどでかい昭和を思わせる布団は、紛れもなく日本製だった。
長いこと布団なんかで寝たことがないわたし、しかもフランスで布団と出会うとは思わず笑ってしまう。
布団で寝ると痛みが激しくなるんだよなぁ~と、つぶやいてみる。

軽度外傷性脳損傷の重篤な後遺症のひとつに、全身の激痛がある。昼間は忙しなさで忘れる時間が持てる。が、夜はそうはいかない。そして、痛みのために熟睡できずにきた。おまけに膀胱直腸障害は排尿がよくわからんことになっていて、一滴しか尿が出ないのにトイレに駆け込むほどの尿意という相反する体の反応。夜は最低三回、昨夜は五回、そんな状態で夜を過ごした。

フランスで軽度外傷性脳損傷の支援団体をみつけた。すぐさま医師と専門家を紹介され、面談したいとの申し出を受けた。また、フランス語が全くできないためにしばらくは働けないわたしに対して、国からの援助を受けられることも合わせて教えてもらう。痛みを精神的なものによる、仮病としか扱わない日本とは大違いだと思った。しかも、交通事故受傷というはっきりとした原因がありながら、被害者が泣かされる現実が日本には根深い問題がある。

フランス人映画監督が神戸淡路大震災を描いた「メモリーズコーナー」を観た。震災をテーマにしながらも日本の孤独死を物語っている。また、日本の子どもの貧困率が六人に一人という話を知人から聞き、わたしはなにも日本のことを知らないのだと痛感した。

フランスも生活保護受給者や移民問題など山積するものの、人間が最低限生活を維持できるために、パンの価格の安さに驚いたことがある。それに比べると、日本の米は高級品になる。いろいろなことを違った角度から見ていくと、日本は敗戦国でいまなおアメリカの植民地だと否定できない。福島はじめ、安全や人間らしい生活とは日本にいると考える隙なく生活を余儀なくさせられる印象を持つのはわたしだけなのだろうか。


何枚かの毛布でクッション代わりになる自作オモテ布団をこしらえた旦那は得意げな表情を浮かべている。父からプレゼントされたホットストーンで、ストーンマッサージをしてもらう。決してうまくはないけれど、愛情こもるマッサージに感謝する。

ホ・オポノポノ ライフ in 南仏

2013年04月17日 20時15分35秒 | エッセイ、随筆、小説

カマイリ・ラファエロヴィッチ著者 ホ・オポノポノライフを何度か読み返す。

南仏へ移住するにはそれなりの「覚悟」をしたつもりだったのだが、それが全く足りなかったようで。
いまさら当たり前なことを言っても仕方ない。けれど、性分はそう簡単には変わらない。
旦那とは24時間常に一緒ということも重なって、自分のバランスを整える暇もなく、また明日がやってくる。
人にあったり、これからの仕事や生活の段取りを考え、お金の工面をしたり。
で、バランスを崩す。

日本に帰りたい気持ちなんてこれっぽっちもない。
のに、わたしときたら、帰りたいと旦那に責め寄る始末。もちろん、これには他にも理由はある。けれど、ずっとこんなことを繰り返してきたような気がした。

ありがとう。
愛しています。
ごめんなさい。
許してください。

ホ・オポノポノが基本とするクリーニング方法は至ってシンプルだ。この言葉を心中で繰り返す。わたしは花を生けながらこの言葉を繰り返すと、落ち着きを取り戻す。

あなたが、あなたの周りの人が、細胞が、家が、土地が、時代が、地球が、傷付いている。
優しい気持ちを自分にすら忘れがちだからこそ、わたしがこの考えに魅力されるのだろうか。今夜はフレジュスで女性ミーティングに参加、瞑想のひとときを皆と共に過ごす。




添加物の話、フランスで日本の食を疑う

2013年04月16日 08時22分18秒 | エッセイ、随筆、小説

フェンネルとズッキーニでスープを作る。
味付けはプロバンスハーブと塩、胡椒のみ。

フランスにきて、まぁ、こちらの塩気のない家庭料理の悲惨さはまた別の機会にでも記すとして、今日は添加物や化学調味料の話を少し。

皆さんは自分がどの程度添加物を口にしているか考えたことがあるだろうか?
わたしは体を壊してからは、特に添加物や化学調味料が口の中でピリピリと弾けるようで、体が受け付けなくなった。とはいえ、もともとコンビニ弁当も冷凍品もほぼ食べたことがないに等しい食生活だったので、知人や友人宅へ行くよりも、我が家でもてなし食の大切さを話題にしたこともしばしば。実家の母も冷凍品は
苦手だったので食べたことがない。

日本人の、年配の方はここでの主題ではないので割愛するとして、若い男女の肌がなぜここまで荒れているらのかとよく思う。日本では企業と政治の関係が少なからずあるのだろうが、なんにでもポイポイと添加物が含まれている。コンビニでは塩むすびですら本来の「塩と米」が原料ではすでになく、添加物名が記されているのでわたしは食べる気が失せるのだ。当たり前になり過ぎている日本の常識を疑ってみるのも悪くはないだろう。


フランスへの幻想を持たないわたしだが、フランスで恵まれたと思うのは、無農薬野菜やオーガニックコスメを懐に優しい価格で購入できることだった。例えばわたしが日ごろ使っているオーガニック系のエッセンシャルオイルやマッサージオイルは、日本の市価より五割安い。要はすべてが半額以下で購入できる。

日本は生活費、特に日々食するための最低限の生活を維持するためのものにまで税金をかけているため、フランスにきてあらためて驚いた。しかも、収束しない福島原発の責任所在を棚上げし、電気料を値上げしたり、他の原発稼動へと国民を誘導している。

選択肢を持ち得ないことすら気付けない社会が、本当に豊かなのかと疑問を持ってしまう。フランスの家庭料理もなかなかひどいものの、日本の添加物漬け食品もどうかと思うのだ。


福島産の野菜や果物などが市場に出回っている話をしたとき、フランス人は皆一様に驚く。風評被害がどうのという議論は政府や東京電力の責任回避策でしかないわけで、国民の健康などどうでもいいのだろうか。それともわたしが無知なだけか。


ちなみにわたしの周囲には、チェルノブイリ原発事故時、ポーランドで子供時代を過ごした友人や家族がいる。皆が日本でいうところの慢性疲労症候群を発症しており、医療でできるすべてのかけとをし尽くしても、体調の変化はいまだ見込めないのだと言う。

日本にはわたしの家族がいる。友人や仲間がいる。
数年後を考えるとき、気の利いた言葉が今のところ見当たらない。



日本人の知らないフランスの現実

2013年04月13日 17時58分17秒 | エッセイ、随筆、小説

土曜日の今日、引越し荷物もあらかた片付き、姉から結婚祝いディナーチケットをもらう。
南仏ニースとフレジュスの間あたりに位置するヨットハーバーにあるフレンチレストランで旦那とロマンティックなディナーを楽しんだ後、フレジュスの友人宅へ。
こちらは夫婦共に医療関係者だ。

で、フランスの現状に議論は白熱していく。
日本には生活の中にふと息を抜く隙間があると指摘された。
考えてみれば、確かにお茶や風呂は息を吸い込むのではなく吐き出す時間だから、
体中から疲れや埃なんかを外へ出してバランスを保っている。なるほどと思った。

フランスの出生率や出産の話題に移行。
ここにはいくつものカラクリがあり、フランス人の出生率が上がってあかるわけではなかった。
中東やアフリカからの移民が多産傾向にあるだけで、フランス人女性はといえば、結婚や出産で企業から退職を促されても反論の余地がないのだと聞かされ絶句した。
しかも、社会保障は高額な税金からまかなわれているが、未納税者である外国人の医療費も血税からの支出のため、フランス人が利用していた病院がバタバタと閉鎖に追い込まれている。
わたしの住んでいる南仏のある街もアフリカや中東からの移民が多く旦那は驚いていた。
移民問題の深さをまだ把握しきれていないものの、宗教や習慣または人間関係の閉鎖性はわたしでも気づくように、移民しながらフランス語を学ぶわけでもなく、コミュニティに溶け込もうともしない。
日本もますます外国人が増えていくだろう未来を前に、フランスの二の舞にならないように対応する必要があるのだろう。

で、ひとりの妻だけではつまらないからと、イスラム教に改宗したフランス人男性が友人のクリニックを訪ねたという。また、20年連れ添った妻と離婚した男性は、自分だけの時間が欲しいとの理由だけで離婚し、離婚後は毎日暇で仕方ないから、どうにかしてくれと相談に来た。ちなみに前者は30代、後者は60代だ。南仏のこんなにものどかで自然に恵まれた環境にありながら、なぜこのような輩が誕生するのかがわたしの興味を誘った。精神科医を受診するか、もしくは占い師を頼りる背景には、自分の人生に責任も持てない。自分で考え抜かないから納得できる回答もなければ納得できる現実を導き出せるはずもなく、自分のわがままや身勝手さだけを常に主張するから周囲とも摩擦が起きる。

正直なことを言えば、わたしは日本人男性が苦手だ。
交通事故以来、日本人男性のえげつなさや卑怯さをまざまざと見せつけられ追い込まれたことで、日本人男性と接するときは無意識に身構えている自分に唖然とすることがよくある。
とはいえ、たまたま不幸にも交通事故処理がそのような輩との接触を増やすだけであって、日本の方がまだましなのかとしばし考えこんでしまった。

なんでも話し合える優しい旦那にわたしは感謝した。
関係はだれとでも築き育めない。
だからこそ尊いと思うからか、やっぱり愛は大切だといういつもの結論にたどり着く。

わたしを含めた日本人の多くは、フランスには肯定的なイメージがあるのではないだろうか。
同性愛婚を認知する方向で進むフランス、肯定派反対派の背景を調べるともっと興味深いフランスがみたうるばずだ。