風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

気づきの扉

2012年11月28日 10時02分17秒 | エッセイ、随筆、小説


気づきの扉
Timothy Freke(UK)の著書より引用(サンマーク出版)

道端に咲く名もなき花
深冷の便り、紅葉する木々、肌をきゅっと引き締める北風
路地を横切る野良猫
中東で止むことなく鳴り響く不穏な空気
南仏の青々とした空、景観のよい美しい眺め
赤いワインの一滴
不躾で傲慢な隣人も、笑顔を投げかけてくれた通りすがりの見知らぬ人も
一瞬にして人々の生活を呑み込んでいった津波
善も悪も
死んでいった大切なひとも、ここに残されているひとたち
悲しみも喜びも
すべてが「わたしの内側に存在する意識」なのです。

意識という領域を本格的に「意識」したワークを行うようになったのはフランスとの縁がわたしへもたらしてくれた恩恵です。ありがとう。こころから愛を込めて。

Door of the notice
From the book of Timothy Freke (UK) quote (Sun Mark Publishing)

Nameless flowers blooming by the roadside
Tightening of the cold north wind squeaking news, foliage tree that we, the skin depth
Stray cat across the alley
Air without disturbing ringing stop in the Middle East
Lush sky in southern France, beautiful scenic view
Drop of red wine
Neighbor also rude and arrogant, but also passing stranger who had cast a smile
I went in tsunami engulfed the lives of people in an instant
Also be good evil
Also important that people were dying, people are still here
Joy and sorrow
I'm all about the "consciousness exists inside of me."

Came to do the work that "consciousness" in earnest the realm of consciousness is a boon to the edge of the French have brought to me. Thank you. With love sincerely.




映画「最強のふたり(原題Intouchables)と幸せ過ぎるわたしの1日

2012年11月23日 09時07分31秒 | エッセイ、随筆、小説



映画「最強のふたりと幸せ過ぎるわたしの1日
(フランスでの原題は"Intouchables(untouchable)"は「触れられないもの」、「社会ののけ者」の意)


物語のあらすじ
大富豪のフィリップが交通事故で頚椎損傷になった。そこへ介護人としてスラムで育った前科者のドリス。ふたりの間で育まれる友情や人間愛をテーマにした作品。


フランスでこの映画と出会い、フランス語に英字スーパで観たのが最初だった。細かい訳まで理解していなかったわたしはどうしても日本語で観たいと思っていたものの、多忙を理由に公開最終日まで映画のための予定調整が絶望的だと思い込んでいた。


それが昨日、ミラクルな展開となり(詳細は割愛)、自宅近所にあるシアターへ向った。1日1上映のこの映画館、5分前に到着した。わたしが映画館で映画を観る際、着席するお気に入りも空席のままだった。


映画を観ながらフランス語をノートに書き記した。
そして、わんわんと声を出す寸前の状態で、涙が止まらなくなっていた。あんなに辛かったはずのフランスでの日々が、走馬灯のように懐かしく別のスクリーンに映し出されていって、フランスでわたしを待つ家族が、93歳になる祖母のMe'Me(メメ)'が笑っていた。


「フランスでの生活だってそう悪くはないってことがわかったでしょう?」
Me'Me'とフランスパンの端っこを取り合いした日々が懐かしく思い出された。EricもMuMU(姉夫婦)もPaPe(実父)もMiMiもRoge(母と義父)も柔らかな白い光の中にいた。フランス時間の深夜、日本時間の朝に大好きなStephanieと電話で話をした。その余韻が未来の幸せな姿を映像でわたしに届けていた。


[Jannyにも言われたじゃない?
日本人であるあなただからこそできるフランス社会が求める大切な仕事のこと。忘れたなんて絶対に言わせないんだから」


幸せな出会いはイタリアにもおよび、映画作品に使われていた美しいピアノソナタはイタリア人ピアニストLudovico Einaudiのもの。子供のころからなぜかわからないものの、わたしはピアノの調べに魂が震えてしまう。http://www.youtube.com/watch?v=cg_dRAmSzvA&feature=autoplay&list=PL9712D53EAAE058A4&playnext=4


映画の終了と同時にとなりに座っていたご婦人と目が合った。
「人との温かなつながりを求めて、それを信じて生きるって素敵よね?」
わたしは深く頷いた。

映画「フラッシュバックメモリーズ」

2012年11月22日 08時08分32秒 | エッセイ、随筆、小説

God,
Please do not just erase this memory
神様
この記憶だけは消さないでください
Dieu
S'il vous plaît ne pas simplement effacer cette mémoire
映画「フラッシュバックメモリーズ」より
from Film flashback memories
http://flashbackmemories.jp/



わたしも神様にお願いしました。
どうか、この記憶を消さないでください、と。
わたしが愛するひとの顔を、声を、感触を、思い出を。
すこしくらいひとより体が痛んでも、そのことで傷つけられることがもしあったとしても、愛するひとの顔を、声を、感触を、思い出を記憶できているという事実が、わたしには大切なことなのです。

I also have to ask God.
And please do not erase this memory, please Please do not steal from me.
the feel of his boby, the voice of his, the face of the people that I love.In fact if any, my body even if the pain more then others and someone somebody make me hurt from talking about my condition or car accident,something.
my most important is......
Stores of memories with him that I had,I know myself how much I love him also How much I love my family and soul friend.my most important is very simple,very clear.thank you my love Fabrice.

軽度外傷性脳損傷(MTBI)

2012年11月21日 08時02分19秒 | エッセイ、随筆、小説


わたしが「軽度外傷性脳損傷(Mild Traumatic Brain Injury)」と診断されたのは、
交通事故から丸7年が経過したある春のことだった。
その後、主治医となるその医師と最初に交わした言葉がわたしは気に入ったのだ。

「軽度」だなんて誤解を生むようなネーミングにした奴に僕は腹が立って仕方ないのです。あなたのように事故からずいぶんと時間が経過して、その時間が決して快復へ結び付いていくわけではないのに、なにが軽度だなんて言えたものかと。

わたしは笑った。
笑うと筋肉が強張っている箇所が鈍痛のように痛んだ。全身の骨が軋むような音をたてた。
けれど、そこに存在する細胞のひとつひとつが、ぱっと花開くように、喜んでいることがわかった。

笑うと気持ちがいい。
笑うと幸せを感じられた。
笑うと生きていてもいいんだよと抱きしめられるような気持になった。

被害者に重く圧し掛かる立証責任は、医師や弁護士などの味方をつくる困難さに、その障壁の高さに途方に暮れる。けれど、必ず道は拓けるときがくる。その時をじっと待ち、その時がやってくるように祈り、その時のために準備を整える。

軽度外傷性脳損傷を生きていくことは決して容易な道だとは思わない。けれど、生きていても悪くはないと思えるときがくる。必ず。


月の癒し

2012年11月21日 07時59分02秒 | エッセイ、随筆、小説


希望は強い勇気であり、新たな意志である。
Hope is a strong courage,Will be a new
L'espoir est un courage fort,Sera une nouvelle


という言葉と出会ったのは、帰路の途中だった。東京の空、消炭色の夜の中であまりにもその月は黄金色の光を放っていた。ふと「希望」というメッセージがわたしの内側にすっと入り込んだかと思うと、ガラス張りになっている会社内にあったこの言葉が、わたしの視線に止まった。


I met the word, it was the middle of the way home. Tokyo sky, the moon was radiantly beautiful golden color in the middle of the night Charcoal gray. And I think the message "Hope" and suddenly penetrated straight or on the inside of me, is this word that was in the company that is the glass, caught my gaze.