風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

マンダリンオリエンタルホテルのハイティー

2011年08月28日 11時42分51秒 | エッセイ、随筆、小説

午後14時。
キレイなお姉さん方を囲んだミーティングを予定している。
場所は主催者であるWebデザイナーの希望を叶えるかたちで。
というのも、
わたし同様に彼も高次脳機能障害を抱える仲間のひとりで、
起業準備にあたり、コンサルタントを無償で引き受けてくれた。
これがなかなか高度な内容で、
イメージが色やかたちに変え、
企業名や理念が揺るぎないものとなる。

先週は美術館のはしごをした。
鑑賞する中で、わたしの趣味趣向から忌み嫌うものを整理して
「わたし」または「わたしの会社」を把握する作業に丁寧に行いたいと告白された。
詳細はまた後日報告させてもらうことにするが、
わたしのサロンがいろいろな方の力添えの中で、
息をはじめる準備を、生まれてくるあと一歩のところまできている実感が
わくわくとした感動を皆で共有できなにより嬉しく思う。

あなたの好きな音楽の色は何色ですか?
金色です、とわたしは答えた。
さて、その回答からなにがわかるのか。
ご報告はまた今夜にでも。



美女、ラッパーにラップ調で叱られる(笑)

2011年08月18日 21時36分57秒 | エッセイ、随筆、小説



YO~
ここは車内だぜ~
携帯マナーは守ろうぜ~
YO~

花子、ラッパーにラップ調で叱られる(笑)
取引先からの電話連絡にどうしても対応せざるをえない状況、
目の前で手をぱちんぱちんと叩かれたと思っていたら、
ラッパーが近づき、ラップ調でマナーが悪いとラップ調で叱られた。

もちろん、車内は爆発に包まれた。
どうみても、友人の花子の方がラッパーに注意しそうな風貌なのだ。
美人だし、仕事はできる。
頭もよい。
服のセンスは品よく、エレガントだ。

その花子がラッパーに注意された光景はお笑いそのもので、
車内は一瞬にして爆笑になり、思い出し笑いする人があちらこちに。

ラッパーがラップ調でマナーを語る。
ラッパーが眩しく、輝いてみえた。


@横浜にて





頭の中の消しゴム

2011年08月15日 03時27分36秒 | エッセイ、随筆、小説


今日はいつもより多量の消しゴムが脳内に。
思ったことを書く前に、
指間から砂が零れ落ちるようにして言葉が消えてしまう。
生滅が一瞬にして行われるからか、
言葉は残っていないのに、
残り香みたいな感情だけがもやもやとする。
脳がオーバーヒートして、じくじくと痛み、
湿度計が指す不快指数は、
脳を蝕むことを後押しする。

死を意識した日

2011年08月13日 18時46分00秒 | エッセイ、随筆、小説


生きていてもいいですか。
もう少し、生かせて欲しいのです。
成し遂げたいこと、添い遂げたいなど、
生きる上での欲が生まれています。
そのために時間が必要になりました。


東京は土砂降りの雨だった。
風が吹いたら容易に吹き飛ばされるだろう、厚みのない身体、
わたしの生活から笑顔がなくなって久しい秋嵐のある日。

交通事故の被害者になるということは、想像を絶していた。
医療に翻弄された。
加害者擁護の色濃い日本の現実と直面、対峙し、
生活は簡単に困窮に追い込まれていった。
なぜなら、被害者は立証責任があるとの理由から、
医療費用や給与損害などは、後払いになれたためだ。
治療に時間がかかることが予想されたためだろう。

あなたは自殺をする運命なのですよ。
だから、生きていても仕方ない。
いっそ、先延ばしにせず、思い切りなさい。

加害者加入損害保険会社顧問弁護士は、
ずるずると音を立ててコーヒーを啜った。
溝にでも浸かってきたかのように薄汚く、
妙な匂いが鼻を吐いた。
魂が腐ると、こんな匂いがすることをふと思い出す。

だから生きようと思った。
だからわたしは今日まで生きてきた。
これからも生きてみようと思う。

生き難しさを抱える人がもしこのブログにたどり着いてくれたなら、
生きて欲しいと希求する。
いつの日にか、光がみえてくることを
どうか忘れないでいてほしい。










アルバイト募集

2011年08月12日 02時11分39秒 | エッセイ、随筆、小説

アルバイト募集


単発のアルバイトを募集しています。
仕事内容は、
規定した条件でわたしのブログをプリントアウトする作業になります。

納期や期限は特にありませんが、
一日で済ませても、一週間時間をかけても同料金をお支払いしますので、
作業の速さはお得です!

ご興味ある方はコメント欄からエントリーしてください。
氏名(ふりがな)とメールアドレス、プリントアウト方法をご記入ください。

例:
氏名:東京花子(とうきょう はなこ)、
メールアドレス:◯◯@me.com、
プリントアウト方法:自宅にあるプリンター◯◯を使用又はネットカフェにて作業を行う予定等

尚、個人情報の取り扱いはこの件でのやり取りにしか使用しません。
当然ですがブログ上にはアップしませんのでご安心ください。
8月末まで募集を行います。
また、来年春に向けて新規事業を計画しております。
そちらでの募集も随時、ブログ上にてお知らせします。

よろしくお願いします。
ご応募お待ちしています。






純愛ふたたび、20年前の恋人

2011年08月10日 20時35分11秒 | エッセイ、随筆、小説


あなたがずっと好きだった。
そのことに気付かせてくれてありがとう。



身体を悪くしたことで得たことがありました。
それはわたしの素直な気持ちとの出会いでした。
死にかけたからこそ残りの人生、
悔いを残したくないことがありました。
あの日、旅行のお誘いをするには、
わたしなりにはたくさんの勇気が必要でした。
あなたとのかけがえのない思い出を、
これから大切に、重ねていく機会をもらえたら嬉しいです。

忙しいことと思いますが、
また近いうちに顔を見せてください。
楽しみにしています。

追伸

わたしね、いままで辛い闘病に耐えてこれたのは、
あなたに会いたかったからでした。
いつか抱きしめてもらいたいと思ってきたからでした。
以前よりは優しくなれたわたしを、
あなたに認めて欲しかったから。





あなたからどのような返信があるかはわからない。
けれど、わたしの気持ちを伝えることができてよかった。

防人の詩

2011年08月08日 07時25分13秒 | エッセイ、随筆、小説


おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に 限りがあるのならば

海は死にますか
山は死にますか
風はどうですか
空もそうですか
おしえてください

わたしは時折 苦しみについて考えます
だれもが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 置いてゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
今の自分と

こたえてください この世のありとあらゆるものの
すべての生命に 約束があるなら
春は死にますか
秋は死にますか
夏が去るように
冬が来るように
みんな逝くのですか

わずかな生命に きらめきを信じていいですか
言葉でみえない 望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けていく月も やがて満ちてくる
業の中で

愛は死にますか
心は死にますか
わたしの大切な故郷は
みんな逝ってしまいますか

注訳①
上記の歌詞は、繰り返し部分は省略しています。

注訳②
防人とは、さきもりと読みます。
古代中国や日本の飛鳥時代から平安時代、律令制度下で行われた軍事制度の意。


生命の約束について、
空を見上げるとき、海と語るとき、風に遊ばれるとき、光に導かれていくとき、
考えたりしています。
その答えを希求するのではなく、
ただそれを考えることが生命の悦びに素直に従うことのようで、
心も身体も心地よくなるのです。

防人の詩とは、歌手のさだまさし氏の楽曲です。
この歌詞の深さに、魅了されています。
考えさせられています。
そして、生命を想うのです。





























“山谷の夏祭り”カンパ

2011年08月07日 15時42分19秒 | エッセイ、随筆、小説

「いつでも雇えて、いつでも首を切れる」
労働者として生きることを強いられている人は、
いまの日本には溢れかえっている。

それは自己責任などではなく、産業界の要請だ。
派遣労働者の実態を追うと、
ワーキングプア、働いても豊かになれない人たちへたどり着く。
そして、孤独死という最期を迎える無縁社会の問題へ。
先に話題となった年金不正受給問題も、いまの日本を炙り出す。
真面目に働いても豊かになれないのはなぜか。
それは、原発の闇を垣間見ることに等しい。
なぜなら、この国は利権を手中に収めているか否かが、
金のあるなし、仕事のあるなしの差異を生み出すひとつであるからだ。

山谷から南へ4キロの地点で、
わたしは労働者から一枚のチラシを受け取った。
そこには台東区にある珠姫公園で夏祭りをやるための運営費や炊き出しの米、食料品、
男性用夏物の衣類が足りないと記載されている。
そして、わたしは違和感に包まれた。
雷雨が過ぎ去るのを待つために入ったカフェでも疑問に出会った。
福島はいまだ終息していない節電が騒がれている最中にもかかわらず、
冷房の効きすぎるエクセルシオールカフェに入った。
鳥肌で肌の表面がでこぼこと歪で気持ちが悪い。

さて、夏祭り開催へのカンパの件。
わたしは夏祭りをするなとは言わない。
楽しむ権利を奪うつもりもない。
けれど、わたしがカンパしなかった理由は単純だ。
夏祭りの運営費をカンパで市民の懐に訴えかける前に、
その資金を継続した仕事を捻出することに使うのが先ではないか。
普通なら、食べるものがないときには、金がかからないような工夫をし、節約を考える。
炊き出しの協力ならわかるが、夏祭りというのは違和感や疑問を生み出しただけに過ぎなかった。

ぶるぶると震えるほど冷えたカフェの片隅で、
凍えてシワだらけになった指先をぼんやりと眺めた。
もしかしたら、わたしは日本が嫌いなのだということに気付きながら。