風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

フランスから日本をみると

2013年05月12日 08時15分04秒 | エッセイ、随筆、小説

放射能被害から逃れるためにフランス移住をしている日本人が何人もいる。
わたしも日本とフランスと二国間どちらに住むのかを一年悩み、最終的に「フランス」を選択した。身近なものでは産地名をひた隠すスーパーなどが当たり前で、日本では自分の健康を守れないと痛感したためだ。食べて東北を応援して、癌になっても自己責任だ。なぜなら、癌の原因など証明できないのだから。

フランスにいてフランス人の議論に火をつけるひとつが、日本の現状だ。
日本の報道はことごとく規制されているから唯一の手がかりがインターネットしかない。けれど、そのインターネットでも情報があふれているために、その情報の真意や精査する能力が自分になければ情報に呑まれてしまうだけになる。きっと、今も昔も「本当のこと」なんて、一般庶民に届けられることなんてなかったのだろう。

フランスから日本を見たとき、たくさんの疑問が一瞬に浮かぶ。
消費税をあげる政府、世界同一賃金を声高く熱弁する某企業経営者。後者の同一賃金には「それぞれの物価」は反映されていないわけだから、あれはただ単に日本人の人件費を安く買い叩くための戦略でしかない。フランスで皆が食べるバケットはスーパーであれば60円、わたしが行くオーガニックベーカリーでも100円という価格。日本でも大人気のオーガニックマッサージオイルは600円、日本では3000円する。フランスがいいわけではないけれど、最低限必要な食に税金もかけ、何かが違うと思えて仕方ないのだ。

あるフランス人の友人から解毒作用の強い、日本でいうところの漢方茶をもらった。わたしが日本にビザ申請のために帰国することを聞きつけて、彼の商売道具である商品をすこしもけてもらった。フランスで味噌が普通に売っているのは、チェルノブイリ以降だという。味噌が解毒に作用するという話を広島で被爆した人たちの研究結果から情報が流れていて、わたしの80歳になる叔父も寝る前に味噌汁を必ず飲むという。だから病気とは無縁だという。

知人の子供たちが次々と白血病になっていく。
母親たちは福島と福島と関係がないと言って放射能の話題がまったくできない。なぜ、日本はこんな状態に遭うのだろうか。アメリカとの戦争に負けたとはいえ。。。



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