風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

本当のスピリチュアル What is true spiritual

2012年12月24日 06時15分01秒 | エッセイ、随筆、小説


窓外に浮かぶ月との逢瀬にこころが洗われていくよう。
満ちてゆく月は、なにを想うのだろう。人間の営みをみて、なにをみるのだろう。

本当のスピリチュアルは自分の内側での変化であって、決して外側のそれではありません。
また、神秘的な至福体験というよりも、
自己の破壊に伴う喪失体験に近いものなのに…と独り言ちているわたし。
これは言語化することが出来ないものです。
だからか、いろいろなひとがそれぞれの思惑でスピリチュアルを語る所以になっているのでしょう。
本当のスピリチュアルは他者への強制的な押し付けも不安の押し売りもなく、ただただ静寂に満ちているのです。

月光の下、美しい東京の夜景を眺めながら、こころもからだもたましいも整えることに時間を費やしています。
そろそろ大切な人からの連絡が入るはずですから。
今日はクリスマスイブ、皆様幸せなひとときを。



As we have been laid bare in mind tryst with the moon floating outside the window.
What month is full Yuku, would think. Look at the life of human beings, what you would see.
A change in their inner, spiritual truth is not outside it in any way. In addition, rather
than mystical experience bliss, my monologue ... and of course I have to be close to such loss experience associated with the destruction of the self. This is something that can not be verbalized. So either, it would have become a different reason why people talk about their spiritual in their speculation. The real spiritual anxiety without hard sell to others also impose compulsory, are you full of nothing but the silence.
We spend time while admiring the moonlight, a beautiful night view of Tokyo, even spirit mind and body trim. Report from an important person because soon you should enter. Moments happy Christmas Eve, everyone today.


Comme nous l'avons été mis à nu dans l'esprit rendez-vous avec la lune flotter en dehors de la fenêtre.
Quel mois est Yuku plein, ne le pense. Regardez la vie des êtres humains, ce que vous voyez.
Un changement dans leur intérieur, la vérité spirituelle n'est pas en dehors d'elle en aucune façon. En outre, plutôt que le bonheur l'expérience mystique, mon monologue ... et bien sûr je dois être proche de l'expérience telle perte lié à la destruction de soi. C'est quelque chose qui ne peut pas être verbalisé. Alors soit, il serait devenu un motif différent, pourquoi les gens parlent de leur vie spirituelle dans leur spéculation. La véritable inquiétude spirituelle sans difficile à vendre aux autres imposent également obligatoire, vous êtes pleine de rien mais le silence.
Nous passons du temps tout en admirant le clair de lune, une vue belle nuit de Tokyo, l'esprit et l'esprit même carrosserie. Rapport d'une personne importante, car bientôt vous devez saisir. Moments heureux la veille de Noël, tout le monde aujourd'hui.



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2012年12月22日 22時10分51秒 | エッセイ、随筆、小説


ここはシャアハウスのはずなのに、わたしはひとり暮らし以上に好き勝手に暮らしている。
中国人の王さんとは生活リズムが似ているのか、一番顔を合わせる。
けれど、今日は友達と約束があるとかいって、朝から出かけて行った。
二度寝をしてぼさぼさの髪のまま冷蔵庫に直行、冷え冷えのルイボスティーをグラスに注いでいると、悠子さんが帰ってきた。
「おはよう」と言って笑顔を浮かべている。

タワーマンション内で早速友人ができ、ずうずうしくもわたしはその家にお邪魔をした話をしていると、
「そのコミュニケーション能力と縁の力は才能ですね」と言いながら、また笑っていた。
洗濯と掃除をそそくさと終えると、悠子さんは「じゃあね」と言って部屋を後にした。

今日はいつもよりも真剣に「スピリチュアル」の話をしたせいか、
ずっと押し殺していた寂しさがふっと水面に浮上したかのように旦那に会いたくてたまらなくなった。
久美子さんが日本へ戻ってくる話や、
オーガニックじゃないのにオーガニックだと嘘を言ってネイルスクールをやっている人たちの信じられない対応、
結婚祝いを寿司屋や焼き鳥屋やおしゃれなバーでしてもらったこと、
そこに知人の俳優さんも来てくださり楽しかったことなどを話したいのだ。
だれかではだめで、旦那に話したい。聞いてもらわないと死にそうになる。
それは窒息しそうな感覚によく似ていると思った。

フランスへ行く前にできることはやっておこうと思い、
肌の手入れも妊娠出産の準備も体調を整えるための針きゅうの治療、
来月からは寿司職人見習いの学校へも通い、昨日は茶道会館の偉い人を紹介してもらった。

スピリチュアルな生活を言葉で表現する難しさと直面したせいか、ふとよしもとばななさんの作品が頭に浮かんだ。
家庭環境の複雑な登場人物が物語を構成していく彼女の作品の深さがわたしは好きなのだ。
彼女が人気者として騒がれた頃はまったく興味がなく作品も読んだことがなかったのに、交通事故に遇ったころから、
彼女の作品と遠藤周作の作品を貪るように読んだことを思い出した。
そして、いつしか大好きな作家になり、あんな文章が書けるようになりたいと思いながらも、嫉妬している自分に気付いたりもした。

それがなぜだろうといまになって思えてきた。
遠藤周作さんの本にもよしもとばななさんの本にも、なにか大切で、きらきらとした宝石がいっぱいつまっている。
けれど、それは読んだからってすべてのひとにその大切ななにかや宝石がきらきらとまばゆく映るというわけではなくて、
必要なひとや時期がタイミングを選んで、ふとこころの奥底にいつの間にかおさまっているような感覚。
探して見つかるというものではなくて、ああ、こんなに近くに大切なものがあったんだと気づかせてくれるようなもので、
それがあまりにも日常に溶け込み過ぎているせいか、目の下にできたおできが自分では見えないような感覚に似ていると思った。

それでもそのおできをみたくてたまらないのだ。
わたしはそれこそが人間の「エゴ」だといまは思っている。
それが悪いということではなくて、なにかがどこかにあると思い込んだままでは、自分の人生など送れはしない。

だから、そのおできが空の彼方やパワースポットといわれるような場所や、特別な日に触れられるとひとは信じてやまない。
本当に大切なものこそ身近にあるとわかるようになったことを某社長に昨日は褒められて、結婚して角が取れて、
日本とフランスのためにあなたが尽力するテーマがみつかったことは幸せですねとおっしゃってもらった。
今日も朝から角が取れたとか、柔らかくなったとか、けれど、お寿司のお土産を5人前も注文していくところなんかは、
なかなか生き抜く図太さが窺えてたくましいですといったメッセージが届いた。
褒められているのかけなされているのかよくわからなかったけれど、
ひとりでお寿司はいただきました。しばらくお寿司は恋しくならないと思いますので、ご安心くださいねと返信にあてた。

わたしが大切にしていることは、とても身近なひとたちだ。
とてもシンプルなことに落ち着いたのは、旦那や知人や友人の力添えがあったからこそ。
来年のクリスマスは一緒に過ごせますように。そして、大切なひとたちを大切にできる自分であり続けられますように。

ふとありがとうと伝えたくなった。
そして、フランスの家族に、友人に会いたくてたまらない。


結婚前にする大切なこと

2012年12月20日 07時44分39秒 | エッセイ、随筆、小説


年下のフランス人と結婚をすることに決めた。
とはいえ、わたしはこの一年、相当悩んだし、相手にも何度も確認した。
「本当にこんなわたしでもいいの?」という問いを。

わたしは「軽度外傷性脳損傷」という交通事故受傷から負った後遺症があり、
ときどき、いまでも歩行困難になってしまう。
全身に点在する痛みは自分だけが我慢すれば済みそうだと思うものの、
脳が「これ以上活動することはあなたの体負担を考えると・・・」というような指令を出すと、
トイレに行くにも這っていくザマになる。

もちろん、そんな姿を見てきた彼だけれど、当初は相当戸惑っていた。
それはどのようにわたしの体をケアすればいいかというとこであって、付き合いそのものではない。
だからか、わたしはそんな彼の思いの強さに任せるようになり、
人を信用する、人と生きてみたい、人を愛したいと思えるようになった。
交通事故処理で傷つきまくっていたこころが、すこしだけ緩んだような気持になった。

とはいえ、喧嘩ばかりを繰り返す日々。
なんでこんなに怒りを内包した人を好きになってしまったのかと空を仰ぐ日も続いた。

このまま結婚しても喧嘩を繰り返してしまうだろうことは容易に想像できたので、
わたしたちはわたしたちの抱えるそれぞれのテーマを
個人、ふたりというカテゴリーで分けることにした。
ふたりで克服するものはふたりで、けれど、結婚前に自分自身が向き合わなければならないものは
自分だけでその課題をクリアするということに。
結果、それぞれの時間を得て、それぞれの課題に向き合い、それぞれの大切さを再確認。
結婚前のこうしたワークは、結婚の本質を考え上でもとてもいいかもしれないと自画自賛。

21歳で未婚の母になったわたしが、40歳を過ぎて結婚をするとはまさかだったのだ。
しかも、これから妊娠出産を計画しているなんて。
先日も慶応大学で婦人科の検査を受けた際、いろいろなことを乗り越えてきたからこそ、
あなたを応援したいと思います、と担当医師に言われ、とても嬉しかったのだ。

なぁ~にひとつ興味関心のなかったフランスへ移住する。
結婚も家族をつくるということも、すでにある家族も、こんなにほっこりとしたいいものだとは思いもしなかった。
感謝。