落書き日記のススメ

毎日、日記をつけるのもいいけど 簡単な絵を描き続けるのもいいですよ。絵のある生活(落書き)のすすめ。

沖縄帰省録 その8…

2014-07-14 22:36:27 | 沖縄帰省録
これは2月の上旬に沖縄に帰省した際の回想録です。

(つづき)
帰省五日目も朝から雨が降り続いていた。

こんなに雨が強いと 屋外の行楽地に行くのは実質不可能(もしくは無謀である)屋内で楽しめる場所はないかしらと旅行雑誌などをパラパラと眺めたのだが、目ぼしい行楽地はすでに制覇しちゃってるトコばかり。

雨天時を全く想定してなかったなぁと反省しながら…新たな行き先を決めかねていると、奥様が沖縄本島最北端である辺戸岬に行ってみたいと言い出した。

僕は前に行った事があり、岩場だらけの殺風景な場所である事がわかっているので「他にも良いトコがあるんじゃない?」と説得したのだが…奥様はそれを頑として受け付けず、兄や父もそれに承諾してくれたので 奥様の希望通り本島の北の先端 辺戸岬を目指す事になった。

レンタカーが何台も連なる西海岸のルートではなく、静かな東海岸に沿って北上したため 前にも後ろにも他の乗用車は見あたらず、沿道にはやんばるクイナの飛び出しを注意喚起する看板が幾つも立っていた。
途中 高江集落のあたりに差し掛かると、告発系映画(標的の村や誰も知らない基地のこと…)で良く取り上げられる米軍のヘリポート建設を反対する人たちのテント村があった。

運転する兄以外はみなクルマの揺れにつられて眠りについてしまい、僕が目を覚ましたのは国道58号線の沖縄側の起点(58号線の大元の起点は鹿児島県にある)となる奥集落を通過している頃だった。

ここまで来ると辺戸岬はもうすぐソコ。いまだ寝たままの奥様や娘を起こすことにした…
(つづく)
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沖縄帰省録 その7…

2014-05-29 23:19:37 | 沖縄帰省録
これは2月の上旬に沖縄に帰省した際の回想録です。

(つづき)
愛想の良いおばさん(たぶん店主の奥さん)は 無愛想な店主を店奥へと追いやったあと、僕の前で三線を奏でてみせた。人工皮の三線と 本皮の三線との音色の違いを聴かせてくれたのだけれど、ド素人の僕はイマイチ違いがわからなかった。おばさんは僕の表情を読み取って「ニーニー(お兄さんの意)は これで練習してからだね」と 背伸びせずに身の丈にあった リーズナブルな人工皮の方をすすめてくれた。

三線の他に弦をはじくのに使うバチと、三線を入れる鞄も一緒に購入して店を出た。
帰り道。勢いで買ってしまったもののホントに飽きずに続けていけるかしらと自分のことながら…不安になっていると、奥様が僕の心境を察したようで「大丈夫。私も一緒に始めるから」と言ってくれて 幾らか気が楽になった。

(つづく)
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沖縄帰省録 その6…

2014-04-10 23:28:35 | 沖縄帰省録
(つづき)
沖縄に帰省したついでに三線(沖縄三味線)を買ってきた。

前々から沖縄出身なんだから三線くらいひけるようになりたいなぁと思っていて、買おう買おうと思っていたものの(自分でいうのも何だが)僕は音楽のセンスがゼロに等しく、学生時代の笛のテストでは補習対象者の常連であったので 挫折してしまうのが目に見える気がしてなかなか手を出せずにいた。

けれど里帰りして幾らかテンションが上がっていたのと いつもは何かと反対ばかりする嫁さんが「いいんじゃない」と意外な反応だったので、気が変わらぬうちに買ってしまおうと、タウンページ(!)で地元の三味線屋さんを調べ、飛び込みで店に行ってみることにした。

店内に入ると 無愛想な小太りの店主が三線の棹の部分をやすりがけしながら、突然現れた僕を警戒した表情で出迎えた。
三線をくださいという僕に「ニーニー(お兄さんの意)は初心者か!」と聞いてきた。そしてチンダミ(調弦)や工工四(楽譜)などを知ってるかと訊ねてきたが いずれもサッパリわからない僕に呆れ果て「そんなんで三線をやるつもりなのか!?」と言いた気だった(はっきり言って職人気質の店主はド素人の僕に三線を売りたくないようだった)

そうこうしていると 店奥から店主とは対照的にすごく痩せ細ったおばさんが出てきた。対照的なのは見た目だけでなく、店主と違い愛想がすこぶる良くて、ニコニコしながら僕に三線の良さを語り始めた…
(つづく)
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沖縄帰省録 その5…

2014-04-07 23:25:59 | 沖縄帰省録
これは2月の上旬に沖縄に帰省した際の回想録です。

(つづき)

海洋博公園の西側に位置する熱帯ドリームセンターでは今年も沖縄国際洋蘭博覧会が催されていた。

国際といっても 出展されているのは東アジアや東南アジア地域のものが殆どで、蘭が育つ地域というのは限られているのかしら?と思った。ひと口に蘭と言っても、様々な品種があるようで、色も形も全く違うモノが温室内に所狭しと並べられていて、入賞した蘭には赤や青のリボンがされてあった。
内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞を受賞した蘭には特別なスペースとともに係りの人が警備していて驚いたが、素人の僕にはイマイチ凄さがわからなく、前に来たときに特別展示されていた青い胡蝶蘭を見たときと同じで、見る人が見ればわかるのだろうなぁと思った。

温室内で沢山の蘭に囲まれていると、むかし父が洋蘭を作っていた頃を思い出し、夏場のビニールハウス内で大汗かきながら働く父と、ハウス内に充満した蘭の匂いを思い出した。

(つづく)
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沖縄帰省録 その4…

2014-03-18 00:15:11 | 沖縄帰省録
(つづき)
帰省三日目。あいかわらず天候は悪く、朝から雨がしとしと。
数日前にプロ野球チームがキャンプインし、本土から熱狂的な野球ファンを大勢引き連れてきているだろうが こんな天気では雨天練習場を眺めるくらいしかできないだろう…

僕らは朝から本部町にある海洋博に出かけた。僕は内心「また行くのかよー!」と思っていたのだが(ここ最近は帰ってくる度に行っている)嫁さんは「こんなに近くにあるのだから 行かなきゃ損だよ!」と言い、娘は沖縄に行く=イルカが見れると思っているので行かない訳にはいかない。

すっかり海洋博マスターになった僕ら。 行く途中で“美ら海水族館”の割引券を買い、海洋博に着くと水族館ではなく、まずイルカショーを先に回った。ショーが終わると水族館へと向かうのではなく、早めの昼食。そして午後のイルカショーのタイミングにあわせ水族館へと向かった。
沖縄観光の定番である美ら海水族館は 常に混雑しているので、幾らか空いた時間を狙うには イルカショーが上演されてる時間を狙うしかない(閉館間際も空いてるだろうけど…)

混雑をうまい具合に避け、イルカショーと水族館を見た後は“常に空いてる”他エリアへ。

前回来たときは改装中だった海洋文化館に入り、真新しくなった館内をまわった。リニューアルしても暗い感じはそのままで(笑)地味目ながら興味深い展示物(南国の島々の船や人形、衣服など)が多々あり、ゆっくりと見に来れたら良かったなぁと思った。館内にあるプラネタリウムの投影を観ながら、しばし休憩したあと 熱帯ドリームセンターに移動した。

(つづく)
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