落書き日記のススメ

毎日、日記をつけるのもいいけど 簡単な絵を描き続けるのもいいですよ。絵のある生活(落書き)のすすめ。

嫁さんは夢のなか…

2010-07-29 21:16:53 | Weblog
(つづき)
「グワッ…ガガッ…ガッ…」

もう夜遅いので そろそろ床につこうかと考えていたが、合鴨にここまで懇願されると無下にはできず、話だけでも聞いてやる事にした。

クローゼットの中に僕の書斎を無理矢理作ったため 居場所がなくなり、隅へ隅へと追いやられた衣服の山から、シャツを一枚引っ張り出し寝間着を着替えた。

クローゼットの扉を開くと真っ暗な部屋に光がこぼれ、就寝中の嫁さんの顔がぼんやりと照らし出された。
いつものようにヘンテコな夢でも見ているのだろうか、目覚める気配はない。
足元をそっと通り抜け部屋を出た…

(つづく)

声の主…

2010-07-26 23:26:40 | Weblog
(つづき)
「ワタシは裏の田んぼにて飼われていた合鴨めでございます。
先日 ワタシの兄弟たちは 人間に連れてかれて以来帰ってきません。
ワタシはここ数日 ただ一人で この闇夜のなか怯えております」

どうやら話から察するに声の主は、Yじいさんが合鴨農法で飼っていた合鴨のようだ。
確か先日 Yじいさんが合鴨たちを捕まえてったはず…さてはあの時 逃げ出したヤツだな。

合鴨の話は続く… 

「このままでは 野犬に襲われるのも時間の問題。
アヒルと鴨のあいだに生まれ、イネをうまく育てる事こそが与えられた使命と思い、これまで頑張ってきましたが…このまま寂しく死んでしまうのは嫌であります。
せめて せめて最後にワタシめの望みを聞いてはいただけないでしょうか?」

(つづく)

序章はいつも午前2時…

2010-07-25 11:04:50 | Weblog
(つづき)
…そうやって昔の事を思い出しながら 落書きしていると夜中の2時となった。

「草木も眠る丑三つ時」

この世における不思議な事柄は いつだってこの時にに起きる…

「ガッ…ガッ…ガッ…」

窓の外 月だけがぼんやりと光る闇夜から、何かの鳴き声が聞こえてきた。
「何だろう?」と思い、窓を開け闇夜を眺める。

「ガッ…ガッ…」

どうやら鳥の鳴き声のようだ。

「ガッ…お…ガッ…おーい…」
よくよく耳をすまして、聞いていると その鳴き声の内容が聞きとれるようになった。

「ガッ…こんな時間に起きているアナタ…どうかワタシの話を聞いてはくれませんか…」

その鳴き声の主は そう話していた…

(つづく)

あいかわらずクローゼットより…

2010-07-23 12:22:05 | Weblog
…このブログをはじめた頃はまだ独身、一人暮らしで 空いた時間にのんびり落書きしていたが…現在は結婚し、去年からは親との同居もはじまった。生活が劇的に変わっていくなかで 何度もこのブログの存続が危ぶまれてきたが“運よく”その危機を回避する事ができ、こうして6年めに突入する事ができた。

今でも嫁さんには(このブログの事)内緒にしたままで、あいかわらず クローゼットを改造した小部屋(書斎)でひっそりと落書きしている。

来年もこうして この日を迎える事ができるのか?自分でもわからないが…できるトコロまでは あいかわらず“細く長く”続けていこうと思う。

(つづく)

ついに6年め…

2010-07-23 00:47:54 | Weblog
日付が変わり…7月23日。
ついに このブログも6年めに突入した。

はじめた当初は、こんなに続けると思わなかったし、続くとも思わなかった。
“細く長く続けよう”という目標は、一応 達成できてるのかなぁと思う。

もともと「気軽に絵を描く生活」を推奨する事をコンセプトとしていたが いつの間にかその“大義”も薄れてしまい、今は平凡な僕の日常を描く絵日記となっている…(最近じゃ 日記と呼べる程 頻繁に更新してるわけでもないが…)

(つづく)