(つづき)
帰省二日目。午後は父親のもとへと向かった。不安定な天気は依然続いていて、雨が降っているうちは肌寒いのだが 雲間から太陽が顔を出すと、強い日差しでたちまち暑くなりだし慌てて上着を脱いだ。けれど しばらくすると太陽がまた雲に隠れ、肌寒くなるという繰り返しが延々と続いた。
ちょうど沖縄でインフルエンザが大流行していて、暖かいはずの沖縄でなぜ?と思っていたのだが この一日のうちの寒暖差を考えると、体調をくずしやすいのかもしれないなぁと思った。
小一時間ほどで父親のもとへ到着。娘は久しぶりに父や兄と会い、少し照れくさそうにしていたが、緊張してるという感じでもなかった。依然は人見知りして泣いてばかりいたため、娘の警戒心が和らぐよう動物園に行ったりといろいろ気を使ったもんだが、ずいぶん手が掛からなくなったもんだなと思う。
物静かで、あまり自己主張しない父が珍しく「一緒に写真を撮りたい」というので 父と娘を中心にしてカメラに収めようとしたのだが、娘が恥ずかしがって(ふざけて)カメラから逃げ回ったので(何枚もシャッターをきったのだが)ぼけたモノばかりで、父が喜ぶような良い写真が撮れなかった。
今度 帰省する時までに カメラの前ではじっとするよう娘に教えこまなきゃいけないなと思った。
(つづく)