前方に明るい…

花火が上がる度に 暗い林の中がパッと明るくなる。
足下を気にする必要がなくなり、今まで以上に走るスピードがあがる。私はついていくのが やっとだ…。

前を行くシーサー達から また歓喜の声があがった。前方をよく見ると 暗い林が抜けるのが見え、その先に明るい広場が見える。

きっと そこが目的地だ！

（つづく）

花火が上がる…

「ドン！ドン！ドン！…」
大きな音が暗い林に響いた。
そして 次の瞬間 頭上が眩しいくらいに明るくなった。大きな花火が連続で打ち上がる…前を歩くシーサー達から 歓喜の声があがる。どうやら 会場は目前のようだ…

（つづく）

林の中は真っ暗…

林の中は 高い木々が生い茂り、わずかに地上を照らしている月明かりをも遮ってしまっているため 辺りは真っ暗で足下を探り、探り歩を進めた。

相変わらず どこを目指しているのか わからなかったが…ただただ 前を行くシーサー達の後を追った…

（つづく）

砂浜を駆け上がるシーサー達…

乗客であったシーサー達は列車を降りるとすぐに 砂浜を駆け上がり、林の中へと入っていった。

どうやら（落書き日記のススメの…）４周年のお祝いはすでに始まっているようだ。
私たちもシーサー達の後に続いた…

（つづく）

白い砂浜の駅…

列車は白い砂浜に沿って ゆっくりと止まった。

砂の上に 駅名標がぽつんと立っている。
一応 この砂浜が駅であるらしい。

列車が止まる前から 席を立ち始めていた周りのシーサー達は 列車が止まると同時に 我先にと列車を降りた。

私たちは 落ち着いた頃を見計らって 列車を降りた…

（つづく）