飲まれる…

ホテルに着くと、すぐに持参したウコンを飲むことにした。

「酒は飲んでも飲まれるな」というが ウコンを飲んでる自分は間違いなく“飲まれてる”状態であろう事は火を見るよりも明らか。
だがたが…それでも飲まねばならぬ付き合いというのはあるのだ…などと自問自答していると 宴会開始つまりお酒タイムとなった。

山梨名物“ほうとう”を食べながら酒を飲み、山梨特産の“ぶどう”をデザートに食べながら酒を飲んだ。

宴会後も酒豪の数人は更なる酒を求めてホテルを出て、残されたギブアップ気味の人間はホテル内にあるカラオケラウンジに行く事にした（ギブアップした数人はそのまま床についた）

だだっ広い店内の、さらにステージの上で歌うというのは 結構緊張しそうなものだが 素面ではなく、いわば泥酔に近い状態だったので 何とも思わずに歌う事が出来た。

僕らが歌い始めると（カラオケラウンジにも関わらず僕らが歌い始めるまでは誰も歌っていなかった）向かいに座る中高年のグループも対抗して歌い出し、演歌とポップスの歌合戦が２時間ほど続いた。

酒と泉と富士山と…

河口湖畔で昼食をとり、午後は“忍野八海”へ行き富士山の雪解け水が湧いて出来た 綺麗な泉を見物した。

１０メートルほど下、泉の底でキラキラと光る硬貨の 種類まで判別できる程に水が透き通っていた(なぜか水のある観光地は 決まって硬貨がばらまかれているなぁ)
…それに比べ我々の体内を流れる“水分”は高濃度のアルコール分が混ざりこみ 濁っているであろうなと思った。

泉の水で作ったという珈琲を飲み、鈍った頭が幾分さっぱりしたが バスに戻るとまたもや車中飲み会が始まった(・_・;)

酔っ払っていつの間にか寝てしまい、気がつくとバスは山中湖へ到着していた。
車外に出てみると目の前には雄大な富士山がどーんとそびえていた。
あいにく山頂付近は雲がかかっていたが それでも感動するには十分の存在感だった。