3月11日 巨大地震が起きた。
老朽化した雑居ビルの最上階で働く僕は 体験した事のないひどい揺れでパニックに陥った。
棚やロッカーが一斉に倒れ、壁や天井からはミシミシッと嫌な音が聞こえた。
「崩れる!」
そう思ったのは僕だけでなく、気づくと同僚Kさが扉の前に立っていて「逃げろ!」と大声を発したあと そのまま階下へと駆け降りていった。
僕も他の同僚を呼び後に続く。
なかなか止まない揺れのなか 階段を駆け降りる。途中 階段を踏み外し転倒しかけたが 手摺りをつかみ難を逃れる。
今思うと まずは机の下などに隠れ、揺れがおさまるのを待つべきだったなと思うが その時は余裕がなかった。
僕らがビルを出ると同じく、あちこちのビルから沢山の人たちが ぞろぞろと出てきた。
誰かが呼び集めたわけではないが その逃げだしてきた人たちは一塊になって比較的安全そうな駐車場で揺れがおさまるのを待った。
なかなか余震がおさまらず「これはただ事ではないな」とそこにいる全員が感じていた…
老朽化した雑居ビルの最上階で働く僕は 体験した事のないひどい揺れでパニックに陥った。
棚やロッカーが一斉に倒れ、壁や天井からはミシミシッと嫌な音が聞こえた。
「崩れる!」
そう思ったのは僕だけでなく、気づくと同僚Kさが扉の前に立っていて「逃げろ!」と大声を発したあと そのまま階下へと駆け降りていった。
僕も他の同僚を呼び後に続く。
なかなか止まない揺れのなか 階段を駆け降りる。途中 階段を踏み外し転倒しかけたが 手摺りをつかみ難を逃れる。
今思うと まずは机の下などに隠れ、揺れがおさまるのを待つべきだったなと思うが その時は余裕がなかった。
僕らがビルを出ると同じく、あちこちのビルから沢山の人たちが ぞろぞろと出てきた。
誰かが呼び集めたわけではないが その逃げだしてきた人たちは一塊になって比較的安全そうな駐車場で揺れがおさまるのを待った。
なかなか余震がおさまらず「これはただ事ではないな」とそこにいる全員が感じていた…