落書き日記のススメ

毎日、日記をつけるのもいいけど 簡単な絵を描き続けるのもいいですよ。絵のある生活(落書き)のすすめ。

僕をスキーに連れてって その1…

2016-02-12 23:01:21 | Weblog
国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国で、列車を降り改札を抜けるとそこはゲレンデであった。


何年前だったろうか 娘が生まれるもっと前、結婚して すぐの頃だったろうか…年末の慌ただしい時期に奥さまと二人で JRの“青春18きっぷ”を利用して日本海側へと旅した事があった。
その時の旅で 一番 印象深かったのが、群馬から新潟へと続くトンネルを抜けると 一面真っ白な雪で覆われていた景色だった。
線路は 凍結防止のため、絶えず水が流れ出ていて、線路沿いの家々の屋根はいずれも鋭角な三角形。そして駅前にスキー場が広がっていたのには驚いた。そして いつか来てみたいなぁとぼんやり思ったのを覚えている。

「まさか ホントに訪れることになるとは…」

奥様が「娘に雪山を見せたい!スキーをさせてやりたい!」と強く言うので、JR上越線に乗って新潟県の越後中里までやって来た。
僕は雪とは無縁の沖縄育ちなので、別に雪山など見なくても…とくに困りゃしないよなぁ~と心の底では思っていたのだが、スキーは早いうちに教えるのがいいとか何とかで「僕が行かないのなら 二人だけでも行く!」と言い出す始末なので こちらが根負けし、同行することになった。
列車を降りて改札を抜けると、すぐに真っ白なゲレンデが見えてきて 雪山の斜面を色鮮やかなスキーウェアを着たスキーヤー達が絶え間なく滑り降りていた。

「おぉ!テレビで観てた世界だ」

付き添い気分でぼんやりついて来たわりに スキー場に初めて足を踏み入れてみると、非日常的な白銀の世界にえらく感動していまい、しばらく景色に見入っていたのだが、その間も奥様はてきぱきとスキー道具のレンタルやリフト券の購入などを済ませていた。