運転手であり乗客…

Ｙさんが椎間板ヘルニアを患ったらしく、足腰が痛むようなので 外回りにお供して運転手を務めた。

昼過ぎに出発したこともあり、冷房の効いた車内でＹさんはすぐに昼寝に入ってしまった。
得意先への道筋がわからない僕は 仕方なく車を停めてカーナビを設定し、それを頼りに再び出発した。

どうにか得意先へと辿り着き、納品を済ませると…帰りはわざと遠回りして都内を観光気分でドライブ。
ガイドがＹさんで、僕は運転手であり乗客。


思えば入社したての頃は こうしてよくＹさんと一緒に仕事をサボってたな。
ふと そんな事を思い出していると…それを見透かしたように“最近の僕は真面目過ぎて駄目だ”と注意された。

「もっと柔軟さを持て」そんな風に言われた気がした。