大通から外れた荒廃したアパートの一室で地元黒人ギャングのボスと日本人が向かい合って座っている。
日本人は日本から運ばれてくる盗難車の闇取引を行っていた。
商売を安全に繁盛させるためには、こうして毎月地元ギャングに相当の金を渡すに限る。
日本人が現金の入った重い封筒をテーブルに置くと、黒人ギャングのボスは上機嫌でこう言った。
「まあ、コーヒーでも飲んでいきなよ、おれんちのコーヒーは自家製のきついビターだが、
これよりうまいコーヒーをおれは知らない。
なあ、異国の兄弟、今日は特製のコーヒーで乾杯しよう」ギャングのボスは黒く太い指をぱちんと鳴らした。
すぐに大きなポットが運ばれてきた。
「この香り、こいつは世界一のビター・コーヒーだ。さあ、飲んでくれ兄弟」
ボスはそう言うと日本人とカップを合わせた。
黒いギャングのボスがカップを傾け満足そうに目を細めるのを見て、日本人もカップに口をつけた。
それは彼が今まで飲んだこともないほどのビター・テイストなコーヒーだったので、彼はつい、思わず、
日本語で味の感想を述べてしまった。
その後、その日本人の姿を見たものはいない・・・
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