トラック運転手がトレーラーに荷物を一杯積んで急な坂をやっと登り切って、
今度は反対側の急な下り坂を下りかけたとき、道の真ん中で寝っころがって
ヤッてる男と女に気がついた。
このままだと彼らを轢きそうだったので、エア・ホーン何回か鳴らしたが、
でも「あいつら、退きそうにないぞ」と気がついて思いっきりブレーキを踏んだ。
そしたら彼らから何センチという所でやっとトレーラーが止まった。
頭にきてしまった彼は運転席を降り、車の前の方に回って道路に寝たままの
男女に叫んだ。「お前ら2人、どういうつもりなんだ? ホーンを鳴らしたのに
聞こえなかったのか? もう少しで轢かれるとこだったんだぞ」
道に寝ている男は、いかにも満足げな表情をしているが、言われたことをあまり
気にしている様子がない。その男が運転手を見上げて答える、
「俺はイきそうだったんだ。彼女もイきそうだったんだ。そしてあんたは
ヒきそうだったんだ。で、この3人の中でブレーキは、あんたしか持って
なかったんだ」