ロンドン郊外のウィンザー城を訪れたブロンドが言った。
「飛行場のすぐ近くにお城をつくるなんて、昔の人は何を考えていたのかしら?」
レンジャーが一行に、このあたりで恐竜の化石が発見されていると話した。
すると、ブロンドが、思わず声を上げた。
「へえーっ! 恐竜がこんなにハイウエーの近くに来るなんて、信じられない!」
乗ってみることにした。彼女は人の手も借りずに馬にまたがると、途端に馬が
動き出した。
動きは安定していてリズミカルなペースで駆けるのだが、ブロンド娘は鞍から
ずり落ち始めた。彼女は恐怖で、馬のたてがみをつかむが、どうもうまくいか
ない。
馬の首根っこに腕を廻してしがみついたが次第に滑り落ちていく。
馬は、落ちかかっている彼女には無頓着に勝手に走っていた。
ついにしがみつくのも諦めて、飛び降りようとした。
ところが具合の悪いことに、彼女の足があぶみにもつれて、パカパカ走る馬のなすがままに引きずられ、地面に頭をポコポコ打ちつけた。
頭を強打して今にも失神しそうになっていたとき、幸い店員が通りがかり電源
を切ってくれた。