毎度御馴染み与太郎が
御隠居に年齢の褒め方を教わりまして
早速、試しております
「棟梁、おはようございます」
「おー与太、挨拶できるとは偉ぇな」
「棟梁はいつもお若く見えます、どう見ても厄そこそこ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねえか、飯でもどうだ」
まんまと飯にありつきました与太郎
次はお店の番頭さんを見かけまして
「番頭さん、おはようございます」
「おや与太さんかい、おはよう」
「番頭さんはいつもお若く見えます、どう見ても厄そこそこ」
「与太さん、あたしゃ厄までまだ3年もあるよ」
「へっ、じゃあ、どう褒めたらいいの」
「驚いたね、いいかい、そういう時は歳より若く言うんだよ」
「どんな風に」
「あたしなら35、6にしか見えませんって具合だよ」
また一つ教わりました与太郎
今度は友達の家に遊びに行きますと
部屋の真ん中に
生まれたばかりの赤ん坊が寝ております
「おい、この赤ちゃんは、おいくつ?」
「しっかりしろよ、生まれたばかりだから1つに決まってら」
「1つ?それにしてはお若い、どう見てもタダだ」