ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

海に抱えられて

2014-07-14 23:28:08 | Weblog
きょうも夜、お寺へ
ご法話を聞きに行って来ました。

ご講師は、徳平亜紀先生。
講題は『かぐや姫の悲しみ』


以下、法話のメモより。


『生まれる・・・誕生。往生。(誕→のばす、偽りの意味がある)

人の世に生まれさせて頂いた、とは
どういうことか?


月の世界=天人・・・寿命が長い・楽しい
→苦しみや死を忘れている

=悲しみのない世界  美しい=痛みがない



天人の最期・・・天人五衰(地獄の苦しみの16倍)

今が楽しければいいと、天人になっていないか。


かぐや姫は、人の世に来て

愛情・出会い・ご恩・悲しみ・別れを知った。

生老病死を知った。


『煩悩ー海の波立ちのようだ、ザワザワ止まる事がない。』
(徳平先生の、お父様の言葉)

波・・・海に抱えられての「波立ち」。海から離れてはない。

宝の海に抱えられての、一と日、一と日。
いつ、どこで、どのような形で終えようとも、大丈夫。

『人の世に、尊い命の花を咲かせてもらいましたよ』
(徳平先生の、お父様の言葉)

人の世→なんまんだぶつに、あえる身にならせて頂いた。


「死」の文字。左・・・人の残骨。
右・・・それを見て、涙して拝んでいる。ひとりじゃない。


命のつながりの中に、生まれさせて頂いた。

ご仏縁を頂いた=人の世に生まれさせて頂いたよろこび。


親鸞聖人の、ご和讃より

本願力にあひぬれば
むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて
煩悩の濁水へだてなし


本願力・・・あなたを必ず救いますよ、
一緒に生きていますよ、決して捨てませんよ。


きょうは、徳平先生のお母様のご命日でした。』



お話をお聞きして。胸がいっぱいなのが
体中に広がっていきました。


苦しみがあるから、よろこびがあって

死があるから、生があって

わたしがここにいるから、阿弥陀様がいるのだと


すべて、まるごと、抱えられているのだなぁと
涙をこらえながら、家に帰って来ました。
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未完であること

2014-07-14 12:59:00 | Weblog
谷川俊太郎さんが、書いておられる

『脳天気』コラムが、とっても深い。

http://www.tanikawashuntaro.com/archives/1553

谷川さんほどの詩人が、言葉やご自身を
ずっと問い続けておられる。

人生、どこまでいっても
これでよしは、ないのだなぁ、、

未完であることは、むしろカッコイイ。
コメント (4)
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