どうしたらいいか、緊張したまま
窓側の、彼女のベッドへ。
カーテンの向こうへ、声をかける。
わたし:「初めまして、まゆらです」
会ってすぐ「やっと会えたね」
ふたりで抱き合って、泣く。
旦那さんに、ロビーで待っていてもらう事に。
ゆっくり、しっかり、話し始める。
彼女からの質問。
彼女:「いのちを終えて、仏様になってから
あらゆる命を救う為に、この世に戻って来るというのは
形があるのか、ないのか、疑問に思って。聞きたくて」
わたし:「形はないよ。わたしのこの体も、イスも、カーテンも
形あるもの、実体のあるものは、すべて生滅変化する、、
終わりが来るけれど。終わりのない、仏様のはたらきになるよ」
彼女:「よかった、やっぱりそうか。考えてたのと同じだ」
あとは、法名をつけたいという話も、、。
所属寺など、諸事情あるので、尋ねておくと返事。
しんたいさんから、梯先生のテープ?
CD?をもらって聞く内に、
いろんな本が、梯先生の声で
聞こえてくるようになったと話してくれた。
しんたいさんからの伝言を、伝える。
「おかあさんも、阿弥陀様も、
抱きしめてくれてるから、何も心配ないよ」
あとは音楽の話。トーク&ライブの話、曲目、
いつからライブに行くようになったか、
最近の歌声はまた、深みを増していいね、など。
19日の、ライブチケットを買って
旦那さんと見に行くのを目標にしているとか。
わたし:「人間生まれて、長くても100年に満たない人生で
すれ違う事もない人が、山のようにいる中で
こうやって出会えたのは、ほんとうに嬉しいね、、」
彼女:「間にあった、、人生で
いちばん会いたかった人に、会えた、、」
そんな言葉をかけてもらって、
わたしは、もう胸がいっぱいになって
出会いのよろこびと、衝撃で
「もったいないよ、、」と。
今になって、わかるんだけれど
きっと彼女は、わたしを通して
阿弥陀様の光に、出遇っていたのだなぁと。
わたしは、闇の深い人間なので
闇を照らす光を、彼女は感じたのだと思う。
眠る薬なのか、痛み止めなのか
ずっと点滴している彼女は、眠くもなって
携帯で旦那さんを呼ぶことに。
ほんとに素敵な顔で、彼女が笑うので
笑わせたくて、くだらない事ばかり言う。
わたし:「ぎゅっとして、点滴はずれたんじゃないか?」
:「台風なのに、会いに行くとか言って、心配かけてるよね!」
わたし達の様子を見て、旦那さんが
「初めてっていう感じじゃないね」と。
でも本当に、その通りで
話していても、まったく違和感がなくて
ずっとずっと昔から友達だった様な。
人間。
自分とは違うタイプで、おもしろいとか
まったく合わないとか、いろいろある中で
不思議なまでに、ピタリと合い、こころ通い、共鳴した。
もっともっと、しゃべっていたいし
彼女の世界に触れてみたいし、
いっしょに過ごしたいと、強く思った。
お互いに用意していた、プレゼントの交換。
わたしから
しんたいさん手作り、3人おそろいの腕輪念珠。
うさぎの抱きぐるみ、今治のハンカチ、トーク&ライブの鞄。
彼女からのプレゼントは、改めてアップしますね。
ずっと話していたいけど
あんまり長居しては、、そろそろ帰ろうと
彼女:「最後にもう1回、ぎゅってして欲しい」
細い体を思いっきり、抱きしめました。
そのとき、主治医の先生方が、回診に来られ
ロビーに出ておくね、と。
彼女に会った、最初で最後の時間でした。
部屋にいたのは、2時間ほど。
ロビーがわからなくて、うろうろしていたら
看護師さんに、話しかけられる。
わたし:「?」
看護師さん:「富士山が、すごく綺麗に見えますよ」
窓の向こうに、富士山が見える。
看護師さん:「いつもは見えないんですよ。
冬の空気の澄んだ日に少し。台風が来たからかな」
窓側の、彼女のベッドへ。
カーテンの向こうへ、声をかける。
わたし:「初めまして、まゆらです」
会ってすぐ「やっと会えたね」
ふたりで抱き合って、泣く。
旦那さんに、ロビーで待っていてもらう事に。
ゆっくり、しっかり、話し始める。
彼女からの質問。
彼女:「いのちを終えて、仏様になってから
あらゆる命を救う為に、この世に戻って来るというのは
形があるのか、ないのか、疑問に思って。聞きたくて」
わたし:「形はないよ。わたしのこの体も、イスも、カーテンも
形あるもの、実体のあるものは、すべて生滅変化する、、
終わりが来るけれど。終わりのない、仏様のはたらきになるよ」
彼女:「よかった、やっぱりそうか。考えてたのと同じだ」
あとは、法名をつけたいという話も、、。
所属寺など、諸事情あるので、尋ねておくと返事。
しんたいさんから、梯先生のテープ?
CD?をもらって聞く内に、
いろんな本が、梯先生の声で
聞こえてくるようになったと話してくれた。
しんたいさんからの伝言を、伝える。
「おかあさんも、阿弥陀様も、
抱きしめてくれてるから、何も心配ないよ」
あとは音楽の話。トーク&ライブの話、曲目、
いつからライブに行くようになったか、
最近の歌声はまた、深みを増していいね、など。
19日の、ライブチケットを買って
旦那さんと見に行くのを目標にしているとか。
わたし:「人間生まれて、長くても100年に満たない人生で
すれ違う事もない人が、山のようにいる中で
こうやって出会えたのは、ほんとうに嬉しいね、、」
彼女:「間にあった、、人生で
いちばん会いたかった人に、会えた、、」
そんな言葉をかけてもらって、
わたしは、もう胸がいっぱいになって
出会いのよろこびと、衝撃で
「もったいないよ、、」と。
今になって、わかるんだけれど
きっと彼女は、わたしを通して
阿弥陀様の光に、出遇っていたのだなぁと。
わたしは、闇の深い人間なので
闇を照らす光を、彼女は感じたのだと思う。
眠る薬なのか、痛み止めなのか
ずっと点滴している彼女は、眠くもなって
携帯で旦那さんを呼ぶことに。
ほんとに素敵な顔で、彼女が笑うので
笑わせたくて、くだらない事ばかり言う。
わたし:「ぎゅっとして、点滴はずれたんじゃないか?」
:「台風なのに、会いに行くとか言って、心配かけてるよね!」
わたし達の様子を見て、旦那さんが
「初めてっていう感じじゃないね」と。
でも本当に、その通りで
話していても、まったく違和感がなくて
ずっとずっと昔から友達だった様な。
人間。
自分とは違うタイプで、おもしろいとか
まったく合わないとか、いろいろある中で
不思議なまでに、ピタリと合い、こころ通い、共鳴した。
もっともっと、しゃべっていたいし
彼女の世界に触れてみたいし、
いっしょに過ごしたいと、強く思った。
お互いに用意していた、プレゼントの交換。
わたしから
しんたいさん手作り、3人おそろいの腕輪念珠。
うさぎの抱きぐるみ、今治のハンカチ、トーク&ライブの鞄。
彼女からのプレゼントは、改めてアップしますね。
ずっと話していたいけど
あんまり長居しては、、そろそろ帰ろうと
彼女:「最後にもう1回、ぎゅってして欲しい」
細い体を思いっきり、抱きしめました。
そのとき、主治医の先生方が、回診に来られ
ロビーに出ておくね、と。
彼女に会った、最初で最後の時間でした。
部屋にいたのは、2時間ほど。
ロビーがわからなくて、うろうろしていたら
看護師さんに、話しかけられる。
わたし:「?」
看護師さん:「富士山が、すごく綺麗に見えますよ」
窓の向こうに、富士山が見える。
看護師さん:「いつもは見えないんですよ。
冬の空気の澄んだ日に少し。台風が来たからかな」