うぶ方丁 著
江戸、四代将軍家綱の御代。
ある「プロジェクト」が立ちあがった。
即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!
惜しくも直木賞受賞は逃しましたが、2010年本屋大賞第1位に輝き、さらには映画化などもあり知っておられる方も多いでしょう。
新たなる暦作りを題材に進められて行くストーリーですが、正直、星や算術はよく分かりませんけど、出てくるキャラがとても良く、特出すべきは主人公の春海がとても良い
どこか頼りなく、生真面目な男が、あれよあれよと出世して、大役を任せられるほどの器に成長していく姿が、読んでいて何とも心地良いんです!
今で言うところの草食系男子といった所ですかね
きっと彼に出会った人たちは皆が彼に惹かれること間違いナシでしょうね。
ちょっと専門的な話なんかもあり、全部を理解する事は出来ませんでしたが、これは一度読んでみる価値はあると思いますよ。
秀逸な一冊でした