監督 アダム・マッケイ
08年9月、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破たんによって起きた世界的金融危機。それらをいち早く予見し、ウォール街を出し抜いた4人の型破りな金融マンたちを描く、実話をベースにした人間ドラマ。
ブラッド・ピットが『マネーボール』に続いてプロデューサーを務め、マイケル・ルイスのベストセラー小説を映画化。
まずは突然ライアン・ゴズリングが登場し過去の経済を語るところから物語は始まるのだが、あのイケメン俳優がなんだかとっても残念な風貌にちょっとがっかり。。。。
まあそんな事はいいのだが
前半は、ほぼサブプライムローンがいかに欠陥だらけのシステムであるかの説明に尽きる。
こんな話はもう今更なのだが、人間間違っている時には何が間違っているのかに気づかないものだ・・・・by マイケル・バーリ
サブプライムローンを理解していない方にはこの辺はきっと苦痛以外の何物でもないと思われます。
その後、このサブプライムローンの欠陥に気づいた者達が大金を注ぎ込みアメリカ経済の破綻に勝負を賭けるというストーリー。
後半は爽快な展開となるが、自分たちが大金を手に入れるということは経済の破綻を意味するわけで、それによって路頭に迷う人間を思うと複雑ではあるという葛藤と戦う羽目になる。
本来、もっと詳しくこの問題に対して色々と盛り込みたいところだっただろうが、映画としてはこの位が落としどころでしたかね。
個人的には凄く面白い映画でした。
それにしてもこのサブプライムローンを容認したときの大統領(ブッシュ)のドヤ顔、今でも忘れられませんね。
あんなクソみたいなシステム、いつか破綻するのは目に見えているのに誰も現実を見ようとはしない。
バブルの怖さを再度、実感したニュースでしたよね。
その点、日本人は一度バブルの崩壊を経験していたからか、最小限の打撃で済んだ方なんじゃないでしょうか。
まあ、この問題にはまだまだ言い足りませんが、キリがないのでこの辺にしておきます
詳しくはインサイド・ジョブというドキュメント映画があります。
興味のある方は是非鑑賞してみて下さい。