火坂雅志 著
NHKの大河ドラマ「天地人」の原作者が、ドラマに登場する人物のうち、かぶき者として名高い組外者の前田慶次郎や、謙信以来の古老水原親憲、剣聖の血をひく上泉主水泰綱、新陰流の達人本多政重らの武将たち、藩主上杉景勝の妻・甲斐御料人、その景勝と跡目争いをする三郎景虎、直江兼続の弟・大国実頼の七人を主人公として短編連作を描き、その生きざまから、直江兼続の存在を浮き彫りにする。上杉景勝を盛り立て、戦国の世にあって「義」の精神を尊んだ直江兼続ら、もののふたちの壮烈な戦いを見つめなおす、もうひとつの「天地人」。
新潟出身として上杉謙信を筆頭に、上杉景勝、直江兼続、前田慶次、水原親憲は自慢の武士ではないでしょうか。
そんな武将はもちろん、その人を取り巻く人間模様が描かれていてこれは面白い一冊でしたね。
上杉家が、いかに義を重んじ恩を大切にする家柄であるかが心から伝わってきますね。
そして上杉景勝と直江兼続がどれだけ優秀な人材であったのか、とても分かりやすく描かれている辺り、好感が持てます。
「上杉の心意気」これを読めばあなたにも伝わるはず!