伊坂幸太郎 著
我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。(「シーソーモンスター」)。
ある日、僕は巻き込まれた。時空を超えた争いに―。舞台は2050年の日本。ある天才科学者が遺した手紙を握りしめ、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を阻止すべく奮闘する!(「スピンモンスター」)。
単なる嫁姑問題の狭間で苦悩する男の話かと思いきや、そこはやはり伊坂幸太郎!
人の生き死にが絡んでいくストーリーは読んでてハラハラワクワクしちゃうよね
嫁の正体、義母への疑惑、その回りで不自然な死や暴力が相まって、更には自身の命も・・・・!
続いての「スピンモンスター」はそこから時が過ぎた2050年の物語。
なんと敵は人工知能!
逃亡の末行き着いた所に前半の「シーソーモンスター」との絡みがあったり、近未来的な便利さと不便が絡まり結局進化とはなんなのか、完璧なシステムだからこそそれを惑わす隙があったり、しかし騙したつもりが逆に逆手に取られたり・・・・。
やっぱ伊坂さんの小説は面白い!