元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

インドネシア野球、アジア途上国の野球、国際大会、日本のアマチュア野球、プロ野球情報、日大三高時代の面白エピソードを発信

外国人監督・・・の野球戦争

2011年12月02日 13時17分38秒 | 66番の思想
野球というスポーツは紳士的なスポーツと言われます。
しかし、これは、見る側の観点から述べられる代名詞と自分は捉えています。

でわ、実際に試合を行う側からの見解はどうかと言うと・・・

「紳士的な戦争」なのです。

物騒な武器の変わりに、頭脳を屈指して戦う戦争なのです。
これが、野球戦争という意味になります。

野球を深く掘り下げた部分まで知らなくとも、万人の方々は下記のような野球用語はご存知のことでしょう
殺す・・・
刺す・・・
討ち取る・・・
狙う・・・
原語的には喧嘩の粋をはるかに超え、戦争用語になっています(笑)

以上は言葉上での表現に過ぎず、いささかのコジ付けと思われるでしょうが、この言葉の中には、試合をするという勝負での生死の精神が入り込まれています。

それが野球の試合です。

勝負において、そこにあるのは「勝つか」「負けるか」しかありません。
まさに「生きるか」「死ぬか」の戦いである訳です。

母校の誇りにかけて・・・
チームの名誉にかけて・・・
国の国旗を背負う戦いであればあるほど・・・
また、個々の個人(選手達)に至っても同様に、1対1での勝負場面があるのです。
負けは許されないのです。



大会の強化練習開始時でのミーティングで、必ず選手達に言う言葉があります。
{国際大会とは野球を介した戦争である。勝ち負けは、生きるか死ぬかに値する}

しかし、現実には死には至りません。従って、次の言葉を補足として述べます。
(実際には死には至らないが、この”死”と言う意味は、自分の大切な物、愛する者を失うくらいの覚悟をもって大会へ望まなくてはいけないということなのだ}と・・・

大会期間中にも同じような言葉を選手達に投げかけます。
{負けて祖国に帰るのならば、この地で死んだ方がましだ}

このくらい緊迫した戦いなのです。

ベンチ入りする選手達、首脳陣全てが「戦闘モード」に入り込まなければいかません。
1人でも、その士気に達していない者が居ては戦など出来ません。
対戦する相手だって同じです。絶対に負けたくないのですから・・・

生半可な気持ちじゃぁ生き残れないのです。

高校野球を思い浮かべてみて下さい。
高校野球が何故ゆえに最も人気が高いのか?
そこには「戦い」があるからです。
1回こっきり・・・やり直しの通じない世界だからです。
1戦1戦に生き残るべく全能力が注ぎ込まれているからです。

そして

「戦う」・・・
これは、野球や他のスポーツに限ったことではありません。
全ての「戦い」という分野において、ここまでの気持ちを持って対処しなくては嘘です。

人生の中には数多い戦いの場が待ち伏せています。

さぁ・・・
貴方はどんな戦いをしていますか・・・?


 外国人監督の負けない方程式へ続く)

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする