北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

映画「マエストロ」

2015-02-09 14:44:00 | 映画
 映画「マエストロ」を公開初日の1月31日に見た。

 怪しい雰囲気の指揮者が中央交響楽団を再生する様子を映画にしたもの。「オーケストラリハーサル」という映画もあったが、指揮者と楽団員の葛藤を描いたものならば、ほぼ同じような場面もある。しかし、オーケストラと演技者を比べればはるかに今回の映画は良い。クラシックファンでも納得いく出来栄えだろう。

 「運命」「未完成交響曲」と二大人気曲の演奏が楽しめる。それが佐渡裕指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団の本物の演奏がバックで流れるから、うれしい。

 役者としての西田敏行は当たり前に上手く、怪しい指揮者・天道を演じる。片やコンサートマスターのヴァイオリニスト香坂演じる・松坂桃李は主役に相応しく若者らしく、悩みながらも皆をまとめていく演技で、好演。フルート担当の橘あかね・miwaは特訓もあり、見事な演奏ぶりで実際フルートをものにしたそうだ。他のヴァイオリンの大石吾朗は一人で弾かされ、あがって何回もやらされるが、弾く毎に自信を無くし、下手になっていく。思い悩んで人身事故寸前。気持ちが良くわかる。

 オーボエ担当の小林も良くオーボエ奏者の研究をして、まるで本物の奏者のようだ。他の方も良く練習したらしく見ていて安心した。

 エンディングテーマのピアノは作曲・演奏ともに辻井伸行。きれいな音色で癒されるエンディング音楽になっている。



 

平成26年に見た映画

2015-01-15 15:08:00 | 映画
 昨年は話題の「小さいおうち」「ふしぎな岬の物語」「紙の月」「フューリー」「ゴーンガール」を映画館で見た。

 話題作にもかかわらず、ある映画館はたった5~6人の時もあった。寂しいね。
 
「小さいおうち」は黒木華の演技が素晴らしいと思って帰ったら後日、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。私も見る目があるらしい。もちろん主演の松たか子も良かったのだが。

「ふしぎな岬の物語」はモントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプりを受賞した。阿部寛の演技が光る。吉永小百合は岬のコーヒー店の女性オーナーを演じ、おとなしいがしっかりとした演技だった。同年代で若い頃からのあこがれもある。良い作品に恵まれる事を祈る。
 
「紙の月」銀行を舞台にした映画で、宮沢りえ主演の若い男との恥ずかしい場面もある。助演の小林聡美は上手い。

「フューリー」通称ブラピ主演の戦争映画。連合軍の戦車で最後までドイツ軍と戦った場面はすごい迫力。よくぞここまで撮影したなと思うが、残酷な場面もあり、戦争はイヤだな。

「ゴーンガール」まさに失踪した妻の事件で、夫が知らないうちに犯人に疑われてしまう映画で、見ていてドンドンン引き込まれた。誰が犯人か分からず、見る人の想像を超える。女は本当に怖い話である。