2人だけの中学同級会
11月28日は中学の同級生T君と久しぶりに新宿で会った。昼飲みである。昼から飲める「三平酒寮」を選んだ。中生ビールは350円と安いので2杯も飲み、調子が良かったので焼酎お湯割りも2杯も飲んだ。
話が弾み2時間30分も粘り、その後は私が会員になっている「カラオケマック」に行った。本当に久しぶりだった。室料10パーセント割引券を持って行ったら、何と有効だった。機種はDAMを選んだ。最新映像も見られて良かった。彼とは当然、同世代だから歌う歌は全部知っているし、盛り上がる。とにかく大声で、高音も必死で歌った。1時間30分たっぷり歌い、十分満足で楽しい一日だった。
そのT君とは飯田市立東中学校出身であり、期せずしてNHKテレビ「ひむバス」で東中の生徒たちが放映された。
飯田市が有名なのは「りんご並木」、「水引」である。飯田市は大火に見舞われ、生徒の発案でその復興のために街なかにりんごの木を植えたのである。りんごを植えてある通りを、りんご並木と言う。
幅25メートルの中央分離帯に植えられており、飯田市動物園前から大宮神社前まで長く続く。
東中は特に「りんご並木」の草取りなどりんごの世話をしており、各クラスに「緑化部」がある。消毒や剪定は専門業者が行う。秋には収穫したりんごを給食でいただく。ジュースにも加工する。
我々は道徳で習うのが伝統。全国に知られ、匿名の「びんごなみ」さんからの筆字の手紙や寄付があったと良く先生から聞かせられた。3年生の頃その「びんごなみ」さんは、確か近畿地方(徳島かな?)のおばあさんと判明したと記憶している。又、誰もりんごを盗まないと美談になっている。
T君とは中学で仲が良かったが、高校は違う高校だった。彼もブラバンを1年間やったそうだ。
時は過ぎて、私達が48歳の頃、中学の同期会の話が出て来た。中学卒業32周年記念だった。
彼とは音信普通で、飯田市にいる女性クラス幹事からT君の住所が分からないと連絡があった。
そこで私の遠い記憶を基に、東京にいるはずの会社名を知っていたので、電話帳で調べて会社に電話してみた。今みたいに携帯も無いし、個人情報の規制も未だ無かった。
事情を話したところ、関連会社にいると聞いた。そこで関連会社に電話を入れて、やっと本人にたどり着いた。話したところ「ちょうど本日が退職日だ」との事。これを逃すわけにはいかないと、急遽その日に会う事にした。その結果彼も無事、同期会に出席出来たのである。奇跡であり幸運だった。
彼曰く、あの出会いが無かったら今頃は行方不明者だったなぁと笑った。
あれからもう28年も経った。
中学同級生で東京にいる男性は2人だけだが、以前私のブログに書いた「飯田弁に見る飯田人の流儀」を発行した「風越亭半生」(出井光哉)は、やはり中学同級生である。
彼によると今年3月に発行されたその本は、初版完売になったそうだ。先ずはめでたしである。