北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

八王子市内高等学校吹奏楽

2024-12-25 15:16:54 | 音楽・日々是尺八

12月22日、八王子J:COMホールで八王子市内高校吹奏楽フェスティバルがあったので聞きに行ってきた。無料である。

予め、広報誌で見ていたので11時40分開場に合わせて、早めに昼食を済ませて、会場に向かった。運よくいい席が取れて、最初から最後までしっかりと聞いてきた。

中には中学生の合同演奏もあった。会場は1.2階席は後半、ほぼいっぱいだった。2~3校は都合により欠演していた。

何校もクリスマスソングを演奏したので、全員がサンタの帽子をかぶっての演奏だった。皆さんそれぞれ帽子を用意をしたのか、使いまわしか分からない。

クリスマスメロディーは大体わかる。

なかには「マツケンサンバⅡ」「ラピュタ」「戦場のメリークリスマス」などもあった。
穎明館(えいめいかん)高校の「祭-YAGIBUSI」は和太鼓を3個舞台の前面に出し、男子学生が勇壮に撥さばきを見せてくれた。

片倉高校は以前から上手いと思っていた通り、定番の「宝島」を演奏。女性の髪形も皆ポニーテールに決めて統一感があり上手い演奏だった。

明治大学付属八王子中学・高校の「吹奏楽のための第二組曲 ラテン・メキシコ風」は中学生と高校生の一体感があり、ラテンサウンドを聞けた。

私はかつてユーフォニアムを演奏していたので、必然的にユーフォニアムの演奏を気にする。
各高校とも大体は2~3人である。私は何時間も演奏するには重いと感じたが、中学生がユーフォニアムより重いチューバを運んだり演奏するのを見て感心した。
大体の曲が最初から一斉に演奏する迫力がたまらない。特にチューバの重低音が胸に響く。とにかく生演奏である。家庭では味わえない音である。

ホルンが数台ある高校もあり、中音域の楽器であるが高音が素晴らしい。ユーフォニアムもそうであるように対旋律もいいものだ。

やはり最後に演奏した八王子学園八王子高校の「ドラゴンの年」「八学Beeeet!!~クリスマスver.~」は圧巻だった。総勢100名を超えるだろうか?

迫力あるサウンドでソロも良し。素晴らしい演奏だった。もう最近は皆プロ並みに上手く甲乙つけがたい。八王子学園高校は今年の全国高校吹奏楽コンクールで金賞の実力校である。

私の高校では25人がやっとで長野県のコンクールに出演した事があった。それから比べたら信じられない人数だ。

パンフレットに挟んであった八王子学園高校のチラシは次の通り、3月に定期演奏があるという。


響け!ユーフォニアム

2024-12-25 15:01:27 | 音楽・日々是尺八

毎週日曜日のNHKEテレで「響け!ユーフォニアム」のアニメが放送された。(2024年4月7日~6月30日)

少しだけ興味を持って見てみた。女の子がユーフォニアムをかかえて演奏していた。

私が学生の頃はユーホニュームと言っていたが、最近はユーフォニアムで通しているみたいだ。この楽器が注目されてうれしい。ユーフォニアムは中・低音楽器で主に対旋律を演奏する。これが実に素晴らしいのだ。 
最近聞きに行く吹奏楽では、ユーフォニアムに耳を澄ませる。

私がユーフォニアムを手にしたのは中学2年生の時だった。2年だったとは、実は吹奏楽は未だ1年次には無かったのである。私の記憶では父兄に寄付をしてもらったらしい。

晴れて2年生で吹奏楽班に入れた(簡単な試験もあった)のだが、小学生で小太鼓をやっていた経験があったので、小太鼓をと思ったら1年生で私より上手い人がいた。そこでトランペットや木管楽器などいろいろ吹いてみたら、ユーフォニアムが一番素直に音が鳴り、私に合っていると直感した。
唇の厚さや大きさで、トランペットの小さなマウスピースでは、唇がはみ出してしまい、音が漏れてしまった。ほとんど曲にならなかった。

それでユーフォニアムにどっぷりつかり、高校でもユーフォニアムを担当したいと思った。しかし高校では予算が無かったのか、ユーフォニアムは1本しかなく、もう1本の同じ音域で少し小さく古くてさび臭い「バリトン」を担当した。予算が通ったのか2年次には新しいユーフォニアムを手にした。

私たちの頃のユーフォニアムはラッパ状の朝顔部分の首が長く、朝顔は大きく開き、バランスが悪く演奏姿勢は悪くなってしまった。長く練習していると持っているだけで大変だった。
今は改善されて、コンパクトとなり、ピストンも3本から4本になっていた。

3年生の高校の夏の文化祭で「ベサメムーチョ」のソロ演奏したことが忘れられない。立ち上がってのスタンドプレーだった。ただ残念な事にオーケストラでは使用されない。それで私は尺八に転向したのである。

とずっと思っていたのだが、先日のNHKEテレ「クラシックTV」でオーケストラでユーフォニアムを演奏していたのを見たのだった。

ムソログスキー作曲、組曲「展覧会の絵」はピアノ曲である。それをラヴェルはオーケストラに編曲した。
その中の曲名は忘れたが、なんと主旋律をユーフォニアムが演奏したのである。
これには驚いた。ユーフォニアムがオーケストラで使われたのを見たのは初めてだった。

余談だが、NHK総合テレビの「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」でオーケストラの楽器の値段を放送していた。
バイオリンの高いものはストラディバリウス製作で20億円。弓でも1000万円。
シンバル奏者へのインタビューでは、ある交響曲でたった1回鳴らすだけでも、同じ出演料だそうだ。
ただし、いつ出るかと緊張して失敗は許されないので大変である。

楽器の運搬についても、大きなコントラバスは楽団で運んでくれるが、チェロは自分で背中にしょって運ぶ。衣装も楽譜もあるし、その上新幹線などでは隣の席分も自己負担らしい。大変である。
一方、尺八は一見楽に見えるが、尺八は何本も必要な時もあるし、着物一式、楽譜、時には譜面台。
地方での演奏会には着替えも必要。演奏者は体力も必要だ。

過去の私のブログで「黒幕のユーフォニアム」を見つけた。
3年前に書いている。改めて見てみると同じような文章を書いているのが恥ずかしい。

年を取ると同じことを何度でも繰り返すようになるもんだな。

12月14日、八王子のオクトーレでユーフォニアムの演奏があるという情報で聞きに行って来た。

演奏者は川崎市の夫婦でFlluffy(フラッフィー)だった。クリスマスに向けてのサンタクロースの着ぐるみが可愛い。曲は「恋人がサンタクロース」「勝手にしやがれ」「坂本九メドレー」などだった。
私もユーフォニアムを演奏してきたので、終了後にこのブログを見せて、親しく話した。彼女は小学4年から演奏を続けているそうだ。

期せずして来年1月11日にも八王子セレオで違う方がユーフォニアムの演奏をする予定らしい。独奏などで街中で演奏するのは本当に珍しいことだ。

12月21日、たまたま八王子オクトーレに行ったところ、ロビーでピアノ三重奏を演奏していたので、一番前の椅子に座って聞いていた。ほとんどがクリスマスメロディーだった。素晴らしい演奏だったので、終わってから思わず「ブラボー」と叫んでしまった。
すぐに演奏者に声を掛けたら、隣に座っていたおじさんも話しかけていた。私もしゃべり出したので「あんたは誰だ」という話になった。
そのおじさんとは失礼だが、Kさんは音楽プランニングの社長さんだった。話せば話が合い、早速LINEの交換を申し込まれて、お互いのQRコードを読み込んだ。その時にいただいたのが何と言う事でしょう、下記チラシの「今村耀ユーフォニアムリサイタル」だ。

幸運にも「ユーフォニアム」である。このように「ユーフォニアム」が脚光を浴びる世の中になったのかと考えひとしおである。