最近テレビで尺八演奏を見かける。音楽番組は当然として、それ以外のバラエティー番組で偶然見る場合もある。
5月28日のNHK「うたコン」は美空ひばり特集だった。
ゲストに北島三郎が出演。歌は歌わなかったが元気だった。北島曰く、ある時の紅白歌合戦の白組のトリが北島で、美空が紅組の大トリだった。北島は「美空はプロ中のプロ」「とてもかなわない」と言っていた。美空は感情豊かで、曲により声質を変える。見事な人だった。
美空の持ち歌を現役の実力歌手がそれぞれ歌ったが、皆上手かった。
「りんご追分」は前奏が尺八だった。初めて見る井本蝶山は女性で、15歳で史上最年少の都山流師範となり、国際尺八コンクールで優勝している実力者だ。とても上手い。
唄は福田こうへいで、この人は民謡出身だから味わいがあり、上手い。気持ちが良い。
最近の「うたコン」の尺八は辻本好美も出演しており、女性が活躍している。
土曜日のテレビ朝日「題名のない音楽会」やNHKEテレの「芸能きわみ堂」では尺八の藤原道山が良く出演するので、結構知っている人がいるようになった。
過去の「芸能きわみ堂」ではパックンが挑戦したり、高橋英樹も挑戦して、音が出るとか出ないとか大騒ぎしていた。
最近もバラエティー番組をたまたま見ていたら、尺八を吹く人が出演していたのに遭遇したこともある。
5月28日夜の東京テレビ「開運!なんでも鑑定団」に出演したおじさんは鑑定品以外に、尺八を演奏できると尺八を持参した。演奏した曲は「矢切の渡し」だったが、あせってかすれた音しか出ず、司会者の岡田圭右にすぐに止められてしまった。
6月1日の「出没!アド街ック天国」は赤坂溜池山王で料亭が出た。そこの主人は何と東京芸術大学で尺八を習った程の腕前だった。カウンターでちょっと演奏する姿を映していた。