馬鹿の件でいらだち、昨夜は久しぶりに焼酎を飲んで沈没。
ここ最近は酒を飲めるような体調ではなかった。
怒りが焼酎グラスに手を伸ばすきっかけとなるのは皮肉だ。
そんなこんなで森下相手に自分勝手なクダを巻いたはずで、そのままスラム街のベッドに倒れこんだはず。
ところが気配で目を覚ます。
午前4時頃かいな。
真奈(津高2年)がいる。
起こされたのだろう、ゆらゆらと起き上がる。
そして始まる深夜4時の進学相談。
なかなか覚醒できなくてまいったが・・・。
話しあうなかで真奈の志望は作業療法士に決まりそう。
しかし、病院に少なくとも一人は常置を義務付けられている理学療法士のほうが就職に強いはず。
具体的な仕事では、理学療法がおおまかなリハビリを担当する。
立つとか、座るとか、歩くとか・・・だ。
いっぽうの作業療法は、もう少し細部の動き、料理するのに包丁を握ったりとか、ガス栓をひねったりとか、糸を紡いだりとか・・・俺の乏しい医療知知識ではそんな違いだ。
ただ、一時の異常な人気は沈静化したものの、多くの大学に理学療法やら作業療法、さらに言語療法の学科が新設されて今では予備軍が膨れ上がっている状態。
今から理学なり作業なりの学科に進学して、4年後に就職先があるかどうかが悩ましい。
医療の知識に堪能なご父兄の話では、今年就職する学年あたりで全国的な定員を満たすそうな。
つまり、来年度からは徐々に売り手市場から買い手市場へと移行していく。
まあ、真奈がこれ以上の業界知識を必要とするなら、春休みまでに佳子(14期生・作業療法士)やあすか(14期生・作業療法士)に聞きにいけばいい。
理学療法学科に比べ作業療法学科のほうが偏差値が若干低いというのが、真奈が作業療法士に絞った戦略らしい。
でも一生のことやからね、能力がなければ無理も言わないが真奈には能力がある。
さもしい戦略はいらない。
理学療法でも作業療法でもいいけど、もひとつ上の医学部という選択もあるはず。
そろそろ重い腰を上げて、本気になってもらわなくちゃならない。
本気かどうかは塾の喧騒のなかでも勉強できるかどうかだ。
最後の1年間はすでに始まっている。
時間はない。
早く塾に来て勉強しろ。
気分転換に奥さんと結城神社へ梅を見に行く。
居並ぶ観光バスのフロントガラスの前面の張り紙『結城神社のしだれ梅となばなの里ツアー』
そんなに有名やったん?
大阪ナンバーや名古屋ナンバー、岐阜ナンバーなど日帰りコースなんやろな。
少しでも気分を和らげ、受験生が集う夜に備える。
クリックのほう、ほんまによろしくお願いします。