坂井市春江町藤鷲塚 白山神社
今、少し山道にかかるとどこも山藤が盛りだ。
越前町のどこか
鯖江市西山公園
去年はつぼみを皆落としたのだという。
ことしはさすがにそんな暴挙はないが、飲食、集会禁止とか。
坂井市春江町藤鷲塚 白山神社
今、少し山道にかかるとどこも山藤が盛りだ。
越前町のどこか
鯖江市西山公園
去年はつぼみを皆落としたのだという。
ことしはさすがにそんな暴挙はないが、飲食、集会禁止とか。
仏御前の滝
平家物語第一巻「祇王」は平清盛の寵厚かった白拍子祇王が、新たなスター仏の出現によりその座を奪われ、母妹と共に嵯峨野で出家する。仏もまた清盛の屋敷を出て、祇王と共に念仏三昧に入り、4人とも極楽往生を遂げるという話で、平家物語の本筋には関係がないが、かなりの分量を取っている章だ。祇王・妓女・刀自・仏といった名前も、個人名というよりは太郎さん・花子さんに近いであろう。それでも彼らの個人史も一応あって、祇王は滋賀県野洲の出身、祇王が清盛に願ってできた祇王井川という用水まであるし、屋敷跡もある。仏の方は北陸出身ということになっていて、加賀には伝承地がいくつかあるようだ。越前大野の仏御前の滝もまた彼女に因む。地名は仏ヶ原、仏栃原が仏御前の出身地で、滝は髪を洗ったところ、だそうである。地名と平家物語の流布が作った伝承なのだろう。
滝は荒島岳のふもとにある。標高1,523mの山頂上付近や谷間にはまだ雪が残る。その雪は溶け、谷を下り、岩肌にしみこみ、また岩肌から湧水となって噴き出す。九頭竜川の源流の一つとなるのだろう。川はこの辺では堰き止められて、ダム湖となっているが。
滝への道。コンクリートの石段だ。
滝からの水が川となって流れる
振り返るとダム湖
道沿いは花の道。キンポウゲ・すみれ・セリの類が白い花を咲かせている。盛りを過ぎた山吹。山つつじ。
ウツギ。ニリンソウ。
花桃回廊(平成の湯付近)
花の盛りは過ぎていたが、春の山が美しい。
左に見えるのが荒島岳らしい。頂上は雲に隠れている。
平成の湯に入ってきた。
大野市街地 日吉神社
昼食を求めて大野市街地へ。
JR越前大野駅
近くでラーメンを食べた
通りかかった神社
日吉神社だが、鳥居脇に史蹟の標識があった。
亥山城、解説は標識の後ろ面にあった。
南北朝に堀江氏政の砦があり、元亀天正のころ朝倉景鏡、杉浦壱岐、原彦次郎がここに拠る、とあるが正直わかるのは朝倉景鏡だけだ。大野郡代だったはずだから不思議はない。朝倉滅亡時に義景を裏切った。信長に下ったが、まもなく一揆との戦いで平泉寺で死んだはずだ。
ところで信州伊那市の大田切という所で、大田切城の標識の解説に、越前大野城主菅野某という人物がいたとあった。
伊那市大田切城址
読みにくい文字をそのまま記す。「広保、長寶年間(1161~1164)越前(福井県)大野の城主友重の二男菅野冠者友則が平清盛に抜擢され、伊那郡上穂郷大田切に居館を構えた。この南続きに関連した地名が今も残っている。城址は洪水や崩落等のため現在では四分の一程しか残っていない。」
これを見たのは2019年9月なのだが、未だ何に出ている話なのか分からない。
福井県史等で平安時代の大野を調べると牛原の荘くらいしか出てこないのだ。
狛犬のような猿がご愛敬。奥に鷺が巣をかけているようだった。