Renaissancejapan

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GS-8 ワディル・キッチングス 

2023-02-07 17:01:17 | 国際政治・財閥





【ワディル・キッチングス】

GS-7 第二次大戦と ドイツ愛国者ヘンリー・ゴールドマン退社
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a0604c5b3d573442cfc3e382ec8cf166

からの続き



ヘンリー・ゴールドマン亡き後、引受業務を担当する新たなパートナーを探しているうちに、アーサー・サックスのハーバード大学の同級生、ワディル・キッチンクグスが候補に上がってきました。 彼は背が高くやせすぎで、白髪豊かな、個性あふれる魅力的な男でした。

テネシー州スワニーの出身で、ハーバード・ロースクールの卒業生であるキャッチングスは、サリヴァン・アンド・クロムウェルで弁護士として働き、JPモルガンでは戦争のための軍需品購買担当として働きました。キャッチングスはハーバードの教育は現実の社会には役に立たないと、失望を隠せませんでした。彼の苦情を受けた教授たちは、「理論は長期的には正しいものであると軽く受け流しました。 しかし、人が関心を持つのは短期的な問題であり長期ではない。 そこで私は、十分な資産が出来次第、ビジネスで理論と実践を一致させようと心に決めた」と彼は書いています。

当時、人気の高い経済評論家であった彼の発言は、メディアに広く取り上げられ、よく読まれていました。 その内容は彼の将来の考え方や行動を忠実に予告し示唆するものでありました。 彼は『利益』『金』『豊かさへの道』といった著作を発表し、とくに『豊かさへの道』はベストセラーとなりました。

ビジネスでは機動力に富み、身軽でなければならない。 不採算部門から素早く抜け出し。採算性の高い部門へと動かなければならない、とキャッチングスは言います。 

「事業を継続していくためには環境がどうあろうと、エンジン全開のフルスピードで生産を続けていくべきである」景気循環論は終焉し、アメリカの経済的繁栄は終わることのないもので、何も行く手を阻むことはできない、と彼は信じていました。


しかし、ゴールドマン・サックスでの彼の人生を破壊したものは、1920年代の好景気とそれに続く不況、つまり景気循環そのものでありました。 キャッチングスの楽観的な考え方と自信は、周囲にも伝染しました。1918年(大正7年)、ゴールドマン・サックスのパートナーは、休眠状態にある引受業務を再び活性化するために入社してほしいと彼に要請しました。 

1920年代、アメリカの産業は合併ブームに沸き、ゴールドマン・サックスはキャッチングスの広範な人脈のおかげで、この動きにうまく便乗することができました。 この時期、キャッチングスの努力のおかげで世に出た会社は多くあります。 ゼネラル・フーヅ、ナショナル・デアリー・プロダクツ(後のクラフト社)などはその一例です。 これらの会社は、その後何十年と同社の顧客となりました。

キャッチングスはトレーディング業務に特別な関心を示しました。 彼はいくつものトレーディング口座をつくり、シニア・パートナーのオフィスに株価ボードを据え付けました。 彼の在籍中、ゴールドマン・サックスの海外取引は活発になり、ヨーロッパ直通の電話を持たない障害をものともせず、積極的に外国為替の取引や裁定取引を行いました。

もっとも大きく成功したのはドイツでした。 ギャランティ・トラスト(現在はJPモルガンの一部)などは大きな資本を動かせるため、有利な立場にありましたが、ドイツに関してはライバル会社に負けないだけのトレ-ディングをこなしているとパートナーは自負していました。 

キャッチングスが自分の成功に慢心し始めると、他のパートナーとの関係はぎくしゃくしていきました。 彼は、社内での自分の地位と持株比率についてパートナーと言い争いを始めました。 qホルター・サックスは「彼(キッチングス)は成功するにつれ、次第に気難しく、傲慢になっていった。そして、冷酷に、会社にありとあらゆる要求をするようになった」といいます。

ウォルター・サックスは兄のアーサー・サックスとの対立上、キャッチングスの要求の多くを受け入れ、パートナーシップの持ち分比率を増やす要求をのみました。 1928年にはキャッチングスはゴールドマン・サックスで最大の持ち分を持つに至り、彼をコントロールするのはいよいよ困難になりました。

1928年12月、非常に長期にわたって上げ相場が続いていた頃、キャッチングスはパートナーたちの同意をとりつけて、会社型投資信託を組成しました。 それを彼は誇らかに「ゴールドマン・サックス・トレーディング・コーポレーション(GSTC)」と名付けました。








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古代ギリシャの哲学者たち

2023-02-07 07:10:38 | 哲学・宗教・思想




■タレス(前625頃~前545頃)
最古の哲学者とされるのは、紀元前6世紀に活躍し、ギリシャ七賢人に数えられるタレス(現在のトルコ西端に位置するミトレス生まれ)で、皆既日食の出現(全585)を予言し、円の直径を一辺とし、円に内接する三角形の角度に関する「タレスの定理」を数学的に証明。 また観察により科学的に考え、「万物の根源は水である」と唱えた。

■ソクラテス(前649~前399)
誰でも「己の無知をまず知ること(無知の知)によってはじめて、真の知を知るようにする態度(哲学)が生まれうる」と説いた。

■プラトン(前427~前347)
あらゆる物や概念には、その理想型である「イデア」が天上の世界に存在し、この世界はイデアをモデルにつくられた模造(エイコーン)だと唱えた。
「見えている世界とは別に、知性によってのみとらえれるイデアの世界がある」という二元論は、形を変えて後世の哲学者に受け継がれた。 プラトンは、イデアを探求することで「真の知」が得られると考えた。 共産主義を最初に説いた哲学者。 プラトニックラブの語源。

■アリストテレス(前384~前322)
アリストテレスは二元論に強く反発、「真の知」を得るために自然を徹底的に観察し、監察結果を論理的に分析・検討する方法を採用。 また先人の文献を調査することも重視。 現代科学の基盤。 アリストテレスは学問ぶんるいをつくりあげ「万学の祖」と呼ばれ、「自然学」が現在で一般に科学と呼ばれる領域につながる。
アリストテレスは学問を1.理論的学問(数学・自然学・形而上学)、2.実践的学問(倫理学・政治学)、3.政策的学問(弁論術・詩学)の3種類に分けた。 これらをまとめて哲学(知の学問)とよんだ。

■ピタゴラス(前582~前496)
古代ギリシャ世界に数学は発展を遂げた。 しかし当時は数学と哲学の区別はなく、哲学者が数学に取り組んだ。 ピタゴラスの定理(三平方の定理)で有名。 学問と宗教が一体となった結社ピタゴラス学派がつくられた。 あらゆる現象の裏にひそむ法則は数学を使って記述できる考えは現代科学で一般的。

■デモクリトス(前460頃~前360頃)
万物は原子(アトム)でできているという考えは「原子論」と呼ばれる。





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