2025年はどんな年になるのか。日本経済新聞のコメンテーターや編集委員が様々な分野から2025年を展望し分析した「これからの日本の論点2025 日経大予測」(日本経済新聞出版)が10月下旬に出版されました。
そこから論点を選んで紹介した「『日本の論点2025』から」のまとめ読みです。
世界はどうなる
ロシアのウクライナ侵略により欧州は事実上、準戦時状態にある。中東は全面戦争の危険がくすぶり、アジア太平洋でも朝鮮半島、東・南シナ海で緊張が高まる。
世界が第3次世界大戦に向かうシナリオも絵空事とは言い切れなくなってきた。
経済はどうなる
ハードウエアとソフトウエアの2つの業界領域にまたがる「ティア0.5」が存在感を急速に高め、人工知能(AI)技術も駆使しながら日本の製造業をつくり変えていく。
個人消費は物価高騰の影響を受けつつも、好きなモノや人を応援するためにはお金を惜しまない「推し活」が広がる。3人に1人が「推し」を持つ時代に消費スタイルも変わりつつある。
生活はどうなる
2025年は戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代の全員が75歳以上になる。年齢に関係なく能力に応じて負担を求める仕組みが早急に求められている。
デジタル化が進む社会の消費シーンではダークパターンにつけ込まれる「弱い」消費者の不安を拭えるのか、答えを模索する1年になる。
- 著者 : 日本経済新聞社
- 出版 : 日経BP 日本経済新聞出版
- 価格 : 2,200円(税込み)
日経記事2024.12.29より引用