リトアニアのカシュウナス国防相/Annegret Hilse/Reuters
(CNN)
ウクライナ軍によるロシア南西部クルスク州への越境攻撃を受け、ロシア軍はウクライナ各地の戦闘地や、バルト海に面するロシアの飛び地カリーニングラード州から兵士をクルスク州に移動させている。
ウクライナ軍の司令官やリトアニアの国防相が明らかにした。
大隊を率いるウクライナ軍の司令官、ディムトロ・ホロド氏によると、クルスク州でのウクライナ軍の前進を止めるためにロシア軍がウクライナのザポリージャ、クリミア、ハルキウから兵士を移動させていることをうかがわせる「情報」をウクライナ軍は持っているという。
ウクライナ北部スーミ州にいるCNN取材班に明らかにした。
ホロド氏は国内各地で戦う自軍の部隊にとって、ロシア兵の移動は有利に働くと指摘。一方でロシア兵が再配備されることでクルスク州でのウクライナ軍の前進は難しくなると認めつつ、それでも前進するとの見方を示した。
ホロド氏は率いる部隊と共に奇襲となった越境攻撃に初日から参加し、14日に国内に戻った。
同氏によると、ロシア軍の部隊はウクライナ軍の「急速な前進」に衝撃を受け、戦術的に難しい状況にあったロシア兵らは自ら投降したという。
また、リトアニアのカシュウナス国防相は13日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との協議で、「(ロシア軍が)部隊をカリーニングラードからクルスクに移動させているのを目の当たりにしている」と述べた。協議の様子がSNS「テレグラム」で公開された。
カリーニングラード州はポーランドとリトアニアの間に位置する。カスチュナス氏が主張の根拠となる証拠を示したかどうかは不明。
CNN記事2024.08.15より引用