トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 三番目の兄、ジェイムズの来日
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からの続き
兄ジェイムズと横浜へ
Glover兄弟のもとに、今横浜では生糸の輸出がウナギ登りに増大しているとの情報が入った。日本の生糸は特にヨーロッパで、その品質の良さが高く評価され、次々と引き合いがきているという。
この目で確認してみよう。 グラバー兄弟は、文久二年八月一九日、横浜へ降り立った。グラバーは二年ぶりの訪問だが、わずか二年の間に外人居留地、日本人街が整然と完成し、多くの人々が動き回っていた。 JM商会の横浜支店も堂々とした建物で長崎支店が貧相に思えた。
「今度は長崎より横浜の方が発展するよ」グラバーが兄ジェイムズへ語りかけると、ジェ二人はも「ああ、江戸にも近いし、将来性は断然横浜の方だね」とグラバーに同意した。二人は一時間ほど街を見物し、JM商会横浜支店の立派な建物の入っていった。 横浜の支店長は前任者のケズウィックが上海へ転勤した後、ジェイムズ・ガワーという人物に交代していた。
グラバーは新任のガワーがとてもやり手で将来のJM商会を背負っていける男だと聞いていた。 三〇代後半の年頃に見えたが精悍の中にも笑顔を絶やさず、初対面のグラバー兄弟はとても好感を持った。
八月中旬の昼過ぎ、グラバー兄弟はガワーの自邸の庭で紅茶を飲んでいた。 と、そこへ馬蹄の音がして、一頭の馬が庭の中へ駈け込んで来た。 そしてその馬の背には衣服が泥だらけになった中年の白人女性がしがみついていた。 グラバー兄弟もガワーも「何か変事が起きたな」と感じ、ガワーがその夫人を抱きかかえるようにして馬から降ろした。
ガワーは怯え切って気を失いかけている夫人を見て驚いた。 なんとそれはイギリス人公使館に勤めているボロデールの夫人だったのだ。
ガワーは夫人に水を飲ませ、何事が起きたのか聞き取ろうとしたが、興奮と疲労とで何を言っているのか容量を得ない。 真相が分かるまでにかなりの時間がかかった。
ボロデール夫人の話を要約すると、公使館勤務の男子三人と夫人との計四人で馬の遠乗りに出かけた。 生麦村と言う場所を通りかかった時、大名行列に出会ってしまった。この場合、日本人であれば馬から降りて、大名行列が通り過ぎるまで静かに待たなければならない。
しかし外国人の彼ら四人は、そんなことを教わっていない。 但し行列の前にたちはだかると行列の邪魔になるので、道の端に馬を寄せなければならないことは分かっている。 ところがあいにく道幅が狭いため行列の中に割り込む形になってしまったのだ。 こうなうと無礼打ちをされても仕方あるまい。
しかし、いわゆる無礼打ちは、日本人に対しては通用するとしても、それを外国人にまで適用してよいのかは分からない。 いや、それはないはずだ。 この時、手まねでも良いから、下馬して道の端に寄るよう注意すれば良いことである。
ところが、運の悪いことに、この大名行列は外国人嫌いで知られる薩摩藩、島津久光の一行だったのである。 グラバーはあの友人五代が所属する藩と知るや、心が鉛のように重くなった。
と同時にもしも五代がこの行列の場にいてくれたなら。もしかすると大事に至らなかったかも知れないと思ったが、それは後の祭りである。
この生麦事件ではイギリス人リチャードソンが死亡。 二人が怪我を負った。伊ギリス人のニール代理公使は、幕府に対して犯人を差し出すこと、損害賠償を支払うよう要求した。 ところが、この頃の幕府はかつての権威はすっかり剥げ落ち、外様大名の大藩に対して命令する力は全く失われていた。
幕府の煮え切らぬ態度に業を煮やしたイギリス代理公使ニールは、今度は幕府を相手にせず、直接薩摩藩に大圧力をかけることにした。 ニール代理公使は香港に駐在するイギリス東洋艦隊司令官キューバー提督へ、薩摩藩を懲らしめるべく至急艦隊を日本に派遣して欲しいとの手紙を出した。
二月四日、当時、世界一の海軍力を誇るイギリスの東洋艦隊が横浜沖へと姿を現した。旗艦ユーリアラス号(二三七〇トン)は当時としては巨船。 日本人が初めて見る偉容だった。 キューバー提督は勿論この巨船に乗っている。 この他に砲艦を備えた十二隻の英国艦隊が勢ぞろいしている。
ニール代理公使は英国軍艦の偉容に感激し、もしかすると薩摩藩の重役が白旗を掲げ自分を訪ねてくるのではないかと一人ほくそ笑んでいた。実は幕府は五月九日、イギリスの要求を受け入れ、合計十一万ポンド(四十四万ドル)の賠償金の支払いを完了していたのだ。
後は、イギリス公使館員を殺傷した犯人の引き渡し(死罪)が残されているが、薩摩藩はこれには全く応じていない。 このためイギリスの東洋艦隊は薩摩藩をまさに火の海にすべく、鹿児島を目指して航海していた。 この頃、グラバーは横浜を立ち長崎へ戻り、お園の住む江戸町宅にいた。
当地長崎でも、イギリスと薩摩藩の大戦争になることは避けられないという話が広まり、家財道具を荷車に乗せて、町からかけ離れた田舎へと移転する人が増え始めた。グラバーは例えイギリスと薩摩の戦闘が始まっても地元長崎を離れる気は全くなかったが、グルームやハリスンは「これはもしかすると大きな戦に発展する可能性が大きい」と判断し、長崎港内に碇泊している蒸気船にグラバー商会の商品を積み込んだ。グラバーはイギリスと薩摩の大戦争はない、と言う自らの直感を信じた。
イギリスと薩摩の開戦を危惧していたグラバーの兄ジェイムズ、グルーム、ハリスン達は「いざとなった時に備えて上海へ逃れる手続きはしておこう」と戦々恐々の体であったが、グラバーは長崎を去る気は全くなかった。
そんな中、夜中に突然五代才助が江戸町のグラバー宅を訪問した。 突然の珍客にグラバーは驚いたが、五代の訪問の目的は次のようであった。
霊の生麦事件で薩摩藩の賠償金の問題は解決したが、犯人引き渡しの件は未だに解決していない。 このままでは薩摩藩とイギリス艦隊との対決は避けられない。 そこで自分(五代)が犯人だったと名乗り出て死罪となる。 そうすれば薩摩とイギリスの大戦は回避でき、丸く収まる。
「犯人は私だと、グラバーさん、イギリス側に引き渡してください。 私一人が犠牲になれば双方丸くおさまるのです」。
グラバーは日本の武士が、いつでも藩(お家)のために、国のために命を投げ出すということを聞いてはいたが、まさか自分がこれまで親しく交際してきた五代が、その見本を示すために、自分の前に現れようとは考えてもみなかった。
しかし、今グラバーの目の前にいる五代は薩摩藩のために、自分の尊い命を本気で投げ出そうとしている。 グラバーは日本人武士の覚悟に名状しがたい感激を覚え、思わず号泣しそうになった。
しかしその感情を自ら押し静め「五代さん、あなたは薩摩藩の生麦村大名行列の時にはいなかった。 あなたの反を思う気持ちは良く分るが、嘘をつくのは良くない。 私はあなたを犯人に仕立てる気持ちは全くない」。 と、きっぱり断った。
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01.明治維新の大功労者 トーマス・グラバーのシリーズを始めます
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02.明治維新の大功労者 トーマス・グラバー フリーメーソンつぃいての活躍
本の 表紙と帯
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03.トーマス・グラバーと明治維新 FACTベースの基礎知識
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31.トーマス・グラバー 第三章 世界の大きな謎」 十字架の刑へhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a7daa23cef5788d216b6e087c44285f0
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33.トーマス・グラバー 第三章 世界の大きな謎」 原始キリスト教団の活躍https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2467b848d6fa1869c7f478463bc770e0
34.トーマス・グラバー 第三章 世界の大きな謎」 アメリカのユダヤ贔屓https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/714c82f60bce4f34379f7f7998ae2cbb
35.トーマス・グラバー 第三章 世界の大きな謎」 イスラエル、中東戦争に連勝https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b5554f9ebe314a90c97bc105eae1ebdd
36.トーマス・グラバー 第三章 世界の大きな謎」 米国内で大活躍のイスラエル人https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a6d4bf8238ce1f4391b72d1d6cb825a1
37.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 茶の輸出を決心https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/da3eefe98934104161e2e20d70fbd755
38.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 茶の女商人、大浦慶https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/12684f6e7a20014012e3335a71a7cef4
39.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 茶葉の再生工場を建設https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b079ad539190a76d9a3b0e2e685e7fdf
40.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 五代才助に会うhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d62ff770c858327957e8dcd970415eb7
41.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 琉球王国の危うい歴史https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5204c5043191bb6155d8066f23d1b037
42.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 船舶を一隻受注https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/40288565c64b99bde0bc9817e1056752
43.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 横浜へ見学の旅https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c957375a45e4c830da89bf0cbd098b47
44.トーマス・グラバー 第四章 グラバー長崎での活躍 井伊大老の暗殺https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/21d3943978ef0e71d379b0b2189f7f08
45.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 イングランド号、無事薩摩藩に納入https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/19602b78ee78bbacb48e848e31a947bd
46.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 長崎一の茶葉工場稼働開始https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/db7bcc48925088ee0cd4228ac7403553
47.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 一大茶葉工場を建設https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/36fe6c04bfdc033f7e99de382bd1d6cd
48.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 岩崎弥太郎、阪本竜馬に会うhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/bd632c979ef16f5c33935d21603f235e
49.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 船舶・武器輸出へhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e048230522a67d46bc0630450ef64190
50.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 茶葉工場の移動命令https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8acda48a5ffb018b5e09e2a6975dd8d3
51.トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 グルームとパートナーを組むhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0ad3300c80406541bee9d8ce6eca4515
52. トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 三番目の兄、ジェイムズの来日 https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1d738fd79252edd6002105d3dfce4dca
53. トーマス・グラバー 第五章 グラバー商会の稼働開始 兄ジェイムズと横浜へ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a68d5d4737952a9ade66ac519aac8da5
この、歴史的に貴重な写真、図、文献なども数多く掲載されている秀逸な作品ですが、それらをPDF化して皆さんに紹介することもできますが、著者と発行所の『長崎文献社』に敬意を払って、全てを紹介するのは、控えたいと考えております。
★ト-マス・グラバー ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/659dadfd8abcded85689534cb5c627a6
★フリーメーソン・イルミナティ・秘密結社 ここまでの記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/d52e37f7e9a7af44f93554ed333744b3
(CNN)
米大統領選の投開票日を待たずに、「盗みを止めろ」と銘打たれた運動が再び勢いづいている。この運動には、2020年大統領選でトランプ前大統領が敗れた結果の転覆を図った同じ活動家らが一部参加。
再度トランプ氏が落選する場合を想定し、選挙結果を無効化するための手順を逐一策定している。
過去数カ月にわたり、これらの活動家はハリス副大統領の選挙戦勝利を阻止する方策を提示してきた。彼らはかねてトランプ氏の支持者たちに対し、同氏が24年大統領選で敗れるとすればその結果は不正によるものでしかあり得ないとの見方を浸透させている。
具体的にハリス氏の勝利を覆す方策としては、裁判所で選挙結果に異議を申し立てる、連邦議会議員に選挙結果を認証しないよう圧力をかける、抗議行動を盛り上げるといった手段が挙げられる。
運動は来年の1月6日、連邦議会が前回と同様選挙結果を認証するその日に最高潮を迎えるとしている。
米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の元隊員でトランプ氏の同調者と緊密な関係を結ぶ政治工作員のアイバン・ライクリン氏は先月初め、ペンシルベニア州の活動家らに対し「自分には計画と戦略がある」「だからこの後の1月6日は相当楽しみだ」と語っている。
トランプ氏本人とその同調者らは、選挙不正にまつわる虚偽の主張を一段と強く押し出し、ポッドキャストを通じて自分たちの言説を多数の聴衆へ拡散している。
教会での説教や、激戦州での選挙集会もそうした活動に利用される。一部のトランプ氏の支持者にはキリスト教ナショナリズムの思想と結びつく聖職者などが含まれるが、こうした支持者らは大統領選を善と悪の戦いと位置づける。
そこではハリス氏は反キリスト教であり、トランプ氏は神に選ばれた勝者となる。
4年前、大統領選の結果を覆そうとするトランプ氏の取り組みは失敗に終わったが、実際には選挙の後まで具体的な行動が取られることはなかった。支持者たちは全体的に事前の計画を立てておらず、急いで起こした訴訟には敗北。結果の認証阻止を求めた各州の議員への説得も実を結ばなかった。
しかし今回、MAGA(トランプ氏と支持者らの掲げるスローガン「米国を再び偉大に」の頭文字)の活動家たちは大統領選の相当前から計画を立て、想定し得るハリス氏の勝利を阻もうとしている。
一部には州議会議員について、単純に選挙結果を無視し、選挙人票を無条件でトランプ氏に与えるべきだと論じる向きもある。
22年に連邦議会で成立した法律により、大統領選の結果の認証を覆すのは従来より困難になっている。
それでも専門家によれば、陰謀論に突き動かされるこうした取り組みは4年前よりも高度に組織化され、一段と強い決意の下で行われているようだ。場合によってはさらに過激化しているようにも映るという。
連邦の法執行機関はこうした状況に警鐘を鳴らす。
国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)は先月初め、大統領選を巡る過激な言説が人々を刺激し、20年大統領選で起きたような暴力へと向かわせる恐れがあるとの懸念を表明した。
米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の元隊員でトランプ氏の同調者と緊密な関係を結ぶ
政治工作員のアイバン・ライクリン氏
根拠なき「盗み」への恐怖
悪意のある勢力がトランプ氏を出し抜いて確実な勝利を奪うとする根拠のない主張は、この数週間でその数を増している。
背景にはMAGA運動の主要なメンバーたちからの発信がある。
X(旧ツイッター)に80万人近いフォロワーを持つ右派のジャーナリスト、エメラルド・ロビンソン氏は先月のブログへの投稿で、「票が盗まれる事態が再び起きている」と宣言。
州によっては票の集計に数日かかる現状を批判した。「数日かけて選挙結果を出しているのではなく、数日かけて不正を働いている」というのが同氏の見方だ。
20年大統領選の調査に巨額の資金を寄付した米オンライン小売業オーバーストック・ドット・コムの元最高経営責任者(CEO)、パトリック・バーン氏は今週、SNS「テレグラム」への投稿で、サイバー攻撃によって選挙が操作されると警告した。
20年大統領選の後に浮上した虚偽の発想の中には、投票機が民主党に有利な集計結果を出すというものがあった。また激戦州の当局者が広範な選挙不正に加担しているという言説も取り沙汰された。
陰謀論を広めるウェブサイト、ゲートウェイ・パンディットに寄稿するジョー・ホフト氏は今年の大統領選についてCNNに質問され、「前回と同じシステムを使用し、同じ人物を数多く配置している」「手続きに信用が置けない。破綻(はたん)している」と答えた。
トランプ氏自身も支持者が提唱する陰謀論に一部同調し、今年も選挙不正が横行しているとの見解を示唆する。
しかし同氏の義理の娘で共和党全国委員会(RNC)の共同委員長を務めるララ・トランプ氏は10月30日、記者団とのやり取りで「米国の選挙は信用できる」と明言。
投票手続きに関して、「全国の人々に満足してもらいたい」と述べた。
トランプ陣営の報道官を務めるカロライン・リービット氏はCNNに対し、選挙を守るため陣営とRNCを挙げて積極的に取り組んでいると強調。
その上で全米国民に投票を呼び掛け、不正をされても結果が変わらないほどの大差をつけて勝利する意向を示した。
暴力を巡る懸念
政治的な暴力や脅迫の事例は、今年に入って既に複数起きている。
トランプ氏が2度の暗殺未遂に遭った他、民主党全国委員会(DNC)の事務所に絡む銃撃事件も発生。選挙当局の元に不審な郵便物が届いたこともあった。
トランプ政権で大統領補佐官(安全保障担当)を務めたマイケル・フリン氏は先週、ある番組で、選挙が公正に行われればトランプ氏が全米50州で勝利すると思うと述べた。
しかし勝者が何日も確定しない場合は、人々が集計場所に出向き、暴力沙汰を起こすかもしれないとの懸念を表明。前回大統領選での事態を踏まえ、票集計に対する強い不満が現在も人々の間に存在するからだと示唆した。
国土安全保障省が9月に作成したメモには、一部の過激主義者が既に暴力的な活動を準備しているとの記述もある。
過激主義者らはそうした活動を内戦が迫っているとの言説に結びつけ、その結果、政府や思想上敵対する人々に対する暴力の危険性が高まっているという。このメモは監視団体「プロパティー・オブ・ザ・ピープル」が入手し、CNNと共有した。
テレグラム上では、選挙
結果の否定にまつわる暴力的な言説が10月中で4倍以上に増加した。そのようなコンテンツを追跡する非営利団体GPAHEが明らかにしている。
ただ20年とは異なり、多くの過激主義団体は自分たちの議論の場を一般のオンラインフォーラムからプライベートチャットへと移した可能性がある。
そうすることで大統領選後数日間の計画に関わるとみられるネット上の会話は、他のユーザーの目に入らなくなる。
極右の活動を研究する非営利組織IREHRを統括するデビン・バーガート氏はそう分析した。
CNN記事2024.11.01より引用
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トランプとQアノン、FOXニュース(ケーブルTVネットワーク:ネオコンのブッシュを200年大統領にするために、1996年に設立された共和党、ネオコンのプロパガンダ機関)
はしきりに前回の大統領選で、民主党のバイデンが、ドミニオンを使って不正選挙を行ったとプロパガンダしましたね。 私も不覚に、当時信じてしまいました。
ブッシュとFOXニュースのイラク大量破壊兵器もデマ報道でしたね。
ブラックラックジョークのような社名:FOXニュース(狐ニュース:欧米ではキツネは人を騙すとされています)ですが、今回も移民がアメリカ人のPETを食べているとデマを流し、トランプもハリスとの討論会で、そういう発言(TVで見たと)し、司会者が当局の報告ではそういった事実はないとし、また事実関係を調べた報道でデマという事が分かりました。
また、FOXニュースのタッカーカールソンがトランプと同じ親ロシアで、単独でプーチンとのインタビューに成功し、プーチンに有利な情報をプロパガンダ。
日本でも阿呆のYoutuberたちが、タッカーカールソンやトランプを愛国保守のようにしきりに宣伝し、またそれを聞いた阿呆たちがそれを拡散し、ブームとなりました。
そして親北朝鮮でもあるトランプですが、今内が起こっているでしょうか? 北っ朝鮮軍はウクライナ入りし 最前線でウクライナ軍と戦争。
つい先日、北朝鮮はまた日本海でミサイル実験し、そのミサイルは、アメリカにまで届くICBM(大陸弾道弾)であったことが分かっています。
トランプ政権時、トランプは核爆弾を開発する北朝鮮を、国際社会がやめさせようとしたなか、北朝鮮制裁を反対し、その間に北朝鮮はアメリカを脅かす、ICBMとそれに搭載する核爆弾の開発に成功し、ロシアと組んでアメリカを牽制しているのです。
トランプ、FOXニュース、共和党のどこが愛国保守ですか? アホか?
そして、ドミニオンを使ったとする民主党バイデンの不正選挙をプロパガンダするFOXニュースとトランプのデマを信じたお馬鹿信者たちの、ホワイトハウス襲撃事件ですが、結末の事実をお知らせしましょう。
「 なお、2020年アメリカ合衆国大統領選挙時には投票集計システム提供企業ドミニオン・ヴォーティング・システムズ(ドミニオン)が選挙不正に関わったとする報道を行い、2021年にドミニオンより名誉毀損で16億USドルの損害賠償を求める訴訟を起こされた。
この選挙不正疑惑についてはFOXニュース内部でも疑問視する声が多いことが訴訟の過程で明らかとなっていくにつれて批判が高まり、2023年4月18日にFOXニュースはこれらの報道について誤りであったことを認めると共に7億8750万USドル(約1050億円)を支払うことでドミニオンと和解したと発表し、FOXニュース側が事実上敗訴した。
公表されている中でのメディア企業の和解額としてはアメリカ史上最大となった[13][14]。
和解後の声明でFOXニュースはドミニオンに関する主張の一部が虚偽であったことを認めた[15]。」
wiki FOXニュースより引用
このように、FOXニュースは虚偽の報道を自ら認め(当然、トランプや共和党関係者も知っている)、約1050億円もの巨額の賠償金をドミニオン社に支払っている事実があります。
にもかかわらず、今回の大統領選挙では、まるでそういう事実がなかったのように、また民主党バイデンは不正選挙したとプロパガンダしています。
またそれを信じて拡散するお馬鹿日本のYoutuberたち。本当にアホネ!
『馬鹿は死ななきゃ治らない』
『何事も失敗の原因の本質は無知。 そして根拠なき思い込みと、根拠なき楽観!』
Renaissancejapan
ハリス氏㊧は女性、トランプ氏は男性から支持を受ける傾向が鮮明だ=ロイター
【ワシントン=飛田臨太郎】
米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領は10月31日、共和党候補のトランプ前大統領の女性を巡る発言に照準を定めて批判を始めた。
トランプ氏が「女性が望もうが、望むまいが、私は女性を守る」と述べたことに「女性の主体性を理解していない」として非難した。
トランプ氏は30日に中西部ウィスコンシン州で発言をした。直前に「女性を守る」という表現は側近から控えるように促されていると断ったうえで、あえて言及した。ハリス氏は31日の西部アリゾナ州での演説で「彼は女性の自由や知性を尊重していない」と唱えた。
ハリス氏は女性、トランプ氏は男性から支持を集める傾向が鮮明になっている。ハリス氏は「トランプ氏は女性軽視」という印象を強めて、女性に「反トランプ」で投票に行くよう促す狙いがある。
米フロリダ大によると、31日までに期日前投票を済ませた人のうち女性の割合は54・2%を占め、男性の43・7%を10ポイント以上、上回った。激戦州の南部ジョージア州と同ノースカロライナ州を含む6州から集計した。
11月5日当日の投票も含めて、女性の投票率が男性を大きく上回れば、ハリス氏の勝算は高まる。
カマラ・ハリス副大統領に関する最新ニュースや発言・解説などをお届けします。2024年のアメリカ大統領選挙でバイデン大統領の出馬断念をうけ、民主党の候補者として出馬します。