北海道根室市の花咲港で水揚げされたサンマ(16日未明)=共同
北海道根室市の花咲港で16日、サンマ漁の主力となる棒受け網漁の大型船4隻が全国に先駆けて水揚げした。
計約68トンで、漁師からは「昨年より量は多く、魚体も大きい」と期待の声が聞かれた。市場関係者によると、例年は船の大きさでずらしていた解禁日を統一し、より多くの船で漁場を探せたことで漁獲が増えたとみられる。
市内の市場で実施された競りでは、最高で1キロ724円の値が付いた。昨年は1キロ約14万円の過去最高値を記録したが、今年は漁獲量が増加し価格が落ち着いた。
花咲港からは10日に中・大型船計40隻が出漁した。台風7号のため17日に全船が一時帰港する。
全国のサンマの水揚げ量は2019年から4年連続で過去最低を記録したが、昨年は増加に転じた。
水産庁によると、今年8〜12月の来遊量は昨年と同様の低水準となる見通し。漁期は12月末まで。
〔共同〕
日経記事2024.08.16より引用