気ままな帽子

手作りの色々と日々の暮らし。ときどき帽子も作ります。

くけ台

2009-11-04 20:52:33 | Weblog
急に真冬が来たような寒さの昨日今日。
でも今日の方がまだマシだったかな?
ちょっと早すぎるでっしょ!この寒さ!!!





おばさんたちが何人か集まるとおしゃべりが止まらない。
わいわいがやがやの喧噪のなかで向こうの方で話している話題の
キーワードが不意に私の耳に入った。

「くけ台がないのよぉ~
おばあちゃんが持っているかと思ったらなかったの、どうしようぉ」

と誰かが言っている。

すかさず、「私のうちにある!!!」、と言っていた私。

先月だったか、母がやってきて、
自分はもう使わないから私に使って欲しいと
くけ台の木の部分だけを置いていったのだ。

和裁はやらないので、「要らない」と言おうとしているうちに
母は帰っていった。

たぶん母が若い頃からもっていたもので十分すぎるほど年季がはいっている。
こんなもの今どき手には入らないだろうともらっておいたが、
まさかこれほどすぐに出番が来るとは思わなかった。


その友人に聞けば、
ちょっとした寸劇でおばあちゃんの役をする。
おばあちゃんと言えば正座して縫い物をしている姿。
それにはくけ台。と言うことで探していたとのこと。

あんまり簡単に見つかったもので、
「なんでも言ってみるもんだねえ。」と友人もびっくり。

その後、針山代わりに赤い紅絹をまるめていれて、
布を引っ張る大きな洗濯ばさみのような(名前不明)のを付けて、
格好を整えて友人に貸した。
(驚いたことに私の古い方の裁縫箱を開けてみたら
机にくくりつけて使うタイプのくけ台をわたしも持っていた。)


さて、果たしてその寸劇はうまくいったのか?
まだ、結果は聞いていない。








冬物には珍しいがつばの広い帽子。
ウールのツィードで。